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「純さん…どうしたらいい…私」
人に聞いたって何にもわからないのなんてわかりきっている。
でも、もうこの関係をこじらせてしまっているからわからないんだ
『それは、自分と彼で考えることだよ』
人に聞いちゃいけない
思っていた通りの言葉が返ってきた
私は今更伝えることができるんだろうか、今ならお酒の力に頼って言えるかもしれない
正直そこそこ酔っていて、多分立ち上がったらちゃんとまっすぐは歩けない気がしているくらいには飲んでいる
こんな飲んだくれの状態で片思いの相手に会いに行くのか、と素面だったら思いとどまりそうだったが、アルコールの助けで正常な思考をしていない
もう、今行こう
それしかなかった
「純さん、チェックお願いしていいですか？ちょっと…行ってきます」
『今日のは出世払いってことで、ちゃんと、また話に来てくれ』
「いや、そんな…」
『かわいい後輩の背中押してやるくらいかっこよくさせてくれよー笑
いいから、早くいきな。この時間ならすぐタクシー捕まるから。送ってあげられんくてごめんね。』
「いやいやいや！むしろ…ありがとう純さん…必ずまた話に来ます！ごちそう様でした！」
立ち上がって少し視界がクラッとした感じがあったけど、大丈夫、気持ち悪かったりはしないし少しお酒でハイになっているだけだ。
重い木の扉を開けて外に出る
まだ3月だから外に出ると肌寒い。タクシー、と思ったけど見渡してもいない。
そんなに遠くはないし、歩いて向かおう。幸い寒さで少しだけ酔いが覚めた。
「……なんて伝えようかな」
飲食店が立ち並ぶ道を過ぎて、住宅街に入る。
時間も時間だし、歩いているのは私一人だ。
てつやに”女一人で夜日一人で出歩くな”と言われてから夜道はあまり一人で歩かないようにしていたけど、そんな心配をされるのも本当に最後かもしれない。
思いを伝えて、もう次に進もう。
この不毛な片思いを終わらそう。
一応セキュリティがきちんとしているてつやの住むマンション
私は掃除係という名目で鍵を持っている
マンションの下に着いて見上げながら思う
今日で、最後かもなあここに来るのも
みんなに挨拶できないままになっちゃうや
しょうがないな、どうせりょうくんあたりがそのうち連絡をくれるだろう
考えながら着いた最上階
明かりはついている
思い切り息を吸って吐く
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ぴー - めちゃくちゃ面白いです！てつや推しなので続き楽しみにしています！ (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 59f63f878e (このIDを非表示/違反報告)
どきんちゃん(プロフ) - とても面白かったです！更新を楽しみにしてます(^O^) (2019年7月3日 22時) (レス) id: ba9a14801d (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - てつやさんのお話、とても面白かったです！もっと読みたくなりました！またオレンジ作品をよろしくお願いします！ (2019年3月30日 1時) (レス) id: 318cc8d8b4 (このIDを非表示/違反報告)
chi21(プロフ) - かなと様 再度大変失礼しました。変更いたしました。 (2019年3月21日 22時) (レス) id: 54f7071578 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - まだ外れておりません。コメント欄の上、設定キーワードの一番右にオリジナル作品とあります。再度編集画面をよく読まれて下さい (2019年3月21日 21時) (レス) id: c596c0896b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どら | 作成日時：2019年3月21日 20時
