025. ページ25
.
「オラァ！！！！！！」
爆発音、もろに食らった爆発。
いつもはカウンターで跳ね返せるがそれが出来ない苦痛。
後ろに吹き飛ばされ、場外ギリギリで踏みとどまった。
さすが爆豪。
手を叩く余裕もなく次の攻撃をバンバン仕掛けてくる。
毎回モロにそれを受ける私。
しかしながら客席からはお茶子の時のような批判は怒らない。
「痛てぇー！！！！！！！！」
「はよ降参しろや」
「こりゃすごい爆発だ.......」
今のはかなりキた。
全身ボロボロ。
至る所がヒリヒリと痛む。
体操着の右袖がチリチリと音を立てる。
周りは黒い煙でいっぱいで視界も悪い。
「終わりだクソ女」
視界の悪い黒い煙の中から音もなく現れた爆豪は
掌を私に向けた。
そろそろか。
またもや大きな爆発。
「ギアチェンジ」
その4秒後、
パンっと手を叩く音が響く。
次は突風が吹き荒れる。
黒い煙は吹き飛んで視界は晴れた。
客席からもそれなりの悲鳴が響く。
目の前を見ればまだコート内にたっている爆豪。
嫌な汗が背中を伝った。
意識が朦朧としてきた。
歪む視界。
目の前に眉間に皺を寄せて立つバクゴー。
「どういうこった、テメェ」
確かに先程のバクゴーから受けた火力高めの爆破は私の手を使えないようにした。
だからカウンターが使えるはずがない。
時間制限があるのも事実だ。
「私の個性にはギアというものが存在して、だね」
「自転車かよ」
「まぁ大まかにいえばそんなんだよね」
「指を鳴らせば跳ね返しじゃなくて威力の受け皿になるってわけ。
そんでバクゴーからの攻撃を受けれるだけ受ける。
ギアを元に戻す。
貯めてた全ての威力が大放出〜。
.......最も、バクゴーには効かなかったみたいだね。」
「効くか」
「ただ、ね.......これにはデッカイデメリットがあってだね.......。」
あぁ、限界だ。
足の感覚も薄れてきて。
足元がぐらついて前に進まない。
「けっこー、じしん、あっ、た.......ﾝ、だけど、な」
「あ？」
ドサリと地面に倒れ込む。
普段使わないものを柄にもなく熱くなって使ったせいかな。
でもバクゴーも本気で当たってきてくれたはずだ。
取ってきてよ、完膚無きまでの1位。
最後に聞こえたのはミッドナイト先生の
「和護さん戦闘不能！爆豪くん勝利！」の声だった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 334人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
中村千尋(プロフ) - ちかさん» そうです！！ (2018年7月21日 22時) (
レス) id: a991a170a0 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 中村千尋さん» たしかに、、ですね！！笑笑 全然気づいてませんでした、アニメはあんまり見ないんですけどメリオダス？の能力でしたよね、確か！笑笑 (2018年7月21日 22時) (レス) id: 8a629efe07 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - らなのMonOさん» ありがとうございます！更新頑張りますね！！あんまりいなそうな夢主ちゃんを結構頑張って考えた渾身のアレなので嬉しいです。 (2018年7月21日 22時) (レス) id: 8a629efe07 (このIDを非表示/違反報告)
中村千尋(プロフ) - 個性が七つの大罪のフルカウンター!!（気分を悪くさせたらすみません） (2018年7月21日 21時) (レス) id: a991a170a0 (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - ケラっとしたヒロインはとても好きです！こいう系もたまぁにしかないからすごく楽しみにしているです！ (2018年7月21日 15時) (レス) id: 78c6b76a3c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちか
| 作者ホームページ：http://uranai.
作成日時：2018年7月19日 15時
