また貴方と笑いたい。

#28 上杉side ページ32

「上杉先生､お話良いですか。」

佐倉に呼ばれて、仮眠室にいる。

気まずそうに､佐倉が話し始めた。

「えっと､上杉先生の､､､立花彩さんのこと､若武先生達から聞きました。私は､正直､上杉先生の辛さが分かりません。上杉先生がどれだけ彩さんのことを愛していたか聞いた時､私にはもう敵わないって思いました。」

言葉の一つ一つが重く胸にのしかかる。

「お願いがあります。話してもらえませんか。上杉先生から､彩さんの事を。どんな人だったんですか？彩さんって」

彩の事を話す。､､､もう、時期なのかもしれない。

「彩は優しくて正義感が強くて､少し頑固で､几帳面で､､､凄く可愛いかった。いつも､人のために必死になっているような人だった。彩の笑顔を見るたびに心臓が爆発するくらい嬉しかったし､彩が泣いてると悲しかった。俺は､世界で一番､彩の事を愛してた。」

ベットに腰掛けまた､口を開く。

「何度も思うよ。また､彩と笑いたい､って。」

涙が流れた。こんな姿を見られたら､､､

「はい、話は終わり。仕事に戻れ。」

全部話して､少しスッキリした。

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