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〃 ページ24
そういえば、背中の傷は残ったまま。
医者には行ったものの、原因不明のままだった。記憶が薄れてきた頃はこの傷がいつどこで出来たのかわからず、毎日怯えていたなあ。
そろそろ頭がぼーっとしてくる。こんなに沢山考え事をするのは、入院して以来だった。
わたしは今、寿命を全うしようとしているところだった。走馬灯、とでも言うのだろうか。
隣には夫や娘、孫がわたしの顔を心配そうに見つめていた。
つい先日までたくさん繋がれていたわたしの命を繋ぐ管は全て外され、人工呼吸も外された。
あとは目を瞑り、ゆっくり呼吸をしていれば楽に逝ける。
いい人生だった、と在り来りな言葉を残してわたしは１回だけ、大きく息を吸った。
そのあとのことは、知らない。
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ネコの大罪(プロフ) - こういう異世界ものってめっちゃいいですよね！面白かったです！これからも頑張ってください！ (2019年3月3日 12時) (
レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あぢ | 作成日時：2019年2月11日 2時
