その拾伍 ページ17
再不斬の言葉にカカシは冷や汗をかいた。圧倒的不利な状況に陥ってしまった。再不斬の水分身は一斉に襲いかかってきた。が、急にピタリと動きが止まってしまった。
「成る程成る程。もっともな言い分だねぇ。いや、馬鹿にしてる訳じゃないけどさ。その考え方…覆させてもらうよぉ、再不斬さん」
と言った瞬間再不斬の水分身は木っ端微塵に弾けとんだ。その場にいた全員は驚きAを見た。当の本人は注目されても気にした様子を見せず淡々としている。
「いっ、今何がおきたんだってばよ!?」
「…鎖か」
「御名答〜!」
よく見ると霧の中から鎖が無数に張り巡らされていた。Aはナルトとサスケの肩にそっと手をおき合図すると、ゆっくりと再不斬に近寄った。警戒し大量の水分身を作り出した。あっという間にAの回りに姿を見せた。
「岩遁、ロック解除ってね!」
そう言うと、地面にクナイ程の大きさの鍵を突き刺しくるりと回した。すると、水分身は地面から突然現れた鋭利な岩に串刺しにされた。怯んだ隙に走り出した。
「カカシ先生を返してもらうよ」
飛び上がり蹴りをいれようとしたが、再不斬の大刀にバッサリと切られてしまった。カカシは目を見開き、Aを見た。しかし飛び上がったのはAの分身だった。本物のAは地面に伏せていた。
「よしっ!今だ行けお前たち!」
「ああ!暴れるぜぇ!!」
そう言うとAを飛び越え二人が前に出た。そして再不斬に向かってサスケと共に立ち向かって行った。
「風魔手裏剣影風車!」
サスケが手裏剣を構えると思いきり投げた。が、簡単に避けられてしまった。が、それはフェイクでその手裏剣は分身したナルトだったのだ。ナルトの攻撃は成功し、カカシは解放された。
そこから決着がつくのは早かった。カカシのコピーに再不斬はついて行くことができなかった。そして、仮面の追い忍に呆気なく殺されてしまった。カカシが再不斬が死んだことを確認すると、追い忍と共に再不斬は消えた。一難は去ったようだ。すると、突然カカシはスイッチが切れたかのように倒れた。
「ぅおっと、大丈夫〜?」
Aが受け止めると乾いた笑みをもらした。
「ハハハ…ごめん…写輪眼を使いすぎたみたい。一週間は動けないかも」
「へぇー写輪眼って以外と不便なのね」
「仕方ないねぇ、俺が運ぶよぉ」
そう言ってカカシを背中に抱え直した。かなり体格差はあるが、Aは余裕そうに見える。波の国まであと一息だ。
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Rin´(プロフ) - tukihoさん» ありがとうございます(о´∀`о)part2へ続いていますので、早めに更新出来るよう頑張ります! (2017年7月8日 15時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - Rin´さん» とても上手いと思いますよ!!お話面白いので更新頑張って下さいね!! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - tukihoさん» コメントありがとうございます!その通りです!だじゃれです! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 夢主君の術って『Rock』と『Lock』をかけてるんですか!? (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - マヨラーさん» コメントありがとうございます!負けちゃいましたね。次回に期待しましょう( ^∀^) (2017年5月25日 23時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rin´ | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru
作成日時:2017年4月15日 14時