第19話 ページ21
〜NICS本部〜
「みんな戻ってきたようだな」
NICS本部には既にヒロチームが戻っていてバンチームが最後だった。
「エジプトのブレインジャックは落ち着いた。
ヒロの大活躍
みんなにもみせてやりたかったぜ」
「頑張ったのね、ヒロ」
「うん！」
「オメガダイン潜入のほうは失敗だ。
アラン・ウォーゼン……
食えない奴だ。」
それぞれ報告すると、
山野博士の部下であるマングースから連絡が入った。
「何ぃ！？」
コブラがいきなり大声を出して、
みんなは彼を見る。
「どうしたんですか？」
「ディテクターの次の狙いが判った」
「次の狙い……一体なんですか？」
「……A国大統領の暗殺だ。」
「大統領の、暗殺！？」
みんなは驚いていると、
カイオス長官が入ってきた。
「諸君、全員集まっているな。」
「長官！
大統領の暗殺計画というのは……」
「これを見てくれ。
大統領宛に届いたメールだ。」
『我々ディテクターの世界征服を阻む
A国大統領クラウディア・レネトン
お前を、平和記念演説の壇上にて
暗殺するとここに宣言する。』
「「！！」」
「……犯行予告か。」
「へ、平和記念演説……！？」
「ヒルヨさん、知ってるんですか？」
「大統領就任1周年を記念する演説よ。
1週間後、平和公園で開催されるんだけど……」
ヒルヨは画面上に地図を出して説明する。
「これが平和公園のあるアロハロア島
今年のアルテミス大会の開催地。
平和公園の警備は万全で
空にはヘリコプター海には最新鋭艦隊。
潜水艦も配備されるのよ。」
「凄い警備だね。
でも、どうしてヒルちゃんが知ってるの？」
「……じ、実は、
事件前から大統領から、直接招待状を貰ってね……」
ヒルヨは懐から桜が散りばめられた
綺麗な桃色の封筒を出した。
そこにはクラウディア・レネトンと
彼女直筆で書かれた名前が……
「「「ええ！！？」」」
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