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重岡side
ふとしたとき、目が覚めた。
ゆっくり目を開けると、真っ暗な部屋にいて。
俺の部屋、こんなんやっけ。
ボーッとする頭でなんとか考えて。
赤「………淳太」
ってことはここは淳太の家？
丁寧にかけられてる布団から出て、寝室を出る。
でも、暗すぎてなにも見えない。
なんでこんな暗いんや。
電気を探して、押してみればリビングにいた。
赤「………11時？」
夜の？
テーブルの上に置かれた俺のスマホを手にとって開いてみれば、最後に見た日にちから２日もたってた。
２日も寝てたってこと？
淳太の家で？
赤「……どうしよ」
絶対迷惑かけた。
寝室に戻って電気をつければ、きれいになったスーツがハンガーにかかってる。
全部、やってくれたんや。
とりあえず着替えてここを出なきゃ。
そう思って、淳太が貸してくれたであろうTシャツを脱ごうとしたら、玄関を開ける音が聞こえて。
黄「………え」
やばい、電気つけっぱなしやった。
でも、俺が動く前に足音がこっちに近づいてくる。
久しぶりに見る淳太に、胸が高鳴って。
淳太はなにも言わずに俺を抱きしめてきた。
甘い香りに包まれて。
黄「良かった…………ほんまに………っ」
赤「淳太………？」
淳太が、泣いてる。
あの日のことが蘇ってきて。
淳太はいつも、俺のこと助けてくれるんや。
黄「２日も目覚まさんから心配したやろ」
優しさのなかで、少し怒ってるようにも見えて。
黄「連絡先も消されてるし店にも来ないし」
赤「………ごめん」
黄「ええよ。生きててくれたんやから」
抱きしめてくれる淳太が暖かくて。
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作者名：・み・
| 作成日時：2019年9月29日 10時
