11 ページ39
神山side
それから、毎日毎日店に通った。
たくさん話して、余裕がある日は私服で行ったりもして
帰るときは必ず告白した。
まだ合格はもらえへんけど。
でも、絶対諦めへん。
のんちゃん、待っててくれてるんやもん。
赤「神ちゃん、頑張ってな」
しげは大きな荷物を抱えてて
今日淳太さんの家に泊まるんやってさ。
いいな、好きな人の家。
でも、俺やって絶対のんちゃんと付き合って
たくさんデートするんや。
緑「しげも頑張ってな」
また顔赤くしとったけど。
よし、俺も頑張る。
今日ものんちゃんのために、頑張るで。
店について、中に入る。
今日はのんちゃん忙しいって聞いてたから、少しだけ待って、
桃「お、神ちゃん」
女の人と出るとこ見て、胸が締め付けられる。
でも、これからは俺が一人占めできるんやって思ったら嬉しくて。
緑「のんちゃん、行こ？」
もう慣れてきた上目遣いも、やっぱりまだ足りひんくて。
桃「行こっか？」
肩組んで顔覗きこまれるから、結局ドキドキするのは俺の方。
優しく笑って、頭ポンポンされて。
もう、俺ばっかり好きになってまうやんか。
ほんまにのんちゃんはずるい。
緑「……のんちゃんも少しはドキドキしてや」
いっつも俺だけやもん
仕方ないけど、
桃「なに言ってん」
一人言のつもりやったし、まさか聞こえてると思わんくて
桃「しとるで、たまにな？」
しかもその言葉は想像もしてなかった言葉で。
多分相当間抜けな顔してたんやろな、
笑われてもうた。
桃「変な顔」
緑「え…ちょ、まっ、て、」
追い付かへん、待って、
俺は、少しはドキドキしてって言って、
それに、しとるで、って。
緑「の、んちゃ、ほんま、？ほんまに、ほんまにその……」
桃「焦りすぎやから」
緑「ま、って、………泣きそう、」
そう言ったときにはもう視界は歪んでいて。
桃「ほんま、神ちゃんは泣き虫やな？」
緑「ちが、う、嬉しくて、」
頭を撫でてくれるのんちゃんの手は、いつもよりも暖かくて。
まだ振り向かせることもできてないのに、こんなに泣いてもうた。
やって、嬉しかったんやもん。
桃「神ちゃん、今週日曜空いてる？」
その言葉に頷いて、
桃「俺ん家来おへん？」
緑「………え？」
桃「話したいこと、あんねん」
のんちゃんは笑って、少し、頬が赤い気もした。
もう期待していいんかな、
やっと、やっとのんちゃんと両思いなれる？
なりたいよ、早くなりたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 383人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
・み・(プロフ) - 富喜田さん» 読んでくださりありがとうございました！ (2020年9月1日 6時) (
レス) id: 7a1c5a3d00 (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - はじめまして。 すごく良かったです。 もう、ずっと泣いて読んでいました。 切ない恋心がすごく伝わってきて、 感情移入しやすかったです。 ありがとうございました。 (2020年9月1日 1時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
opera - 有難うございます！早速拝見させて頂きます！ (2019年12月20日 18時) (レス) id: adeb086ea3 (このIDを非表示/違反報告)
・み・(プロフ) - operaさん» 出しました(^^) (2019年12月16日 22時) (レス) id: 1e2d1ee3b3 (このIDを非表示/違反報告)
opera - 嬉しいです！ありがとうございます(;_;) (2019年12月14日 22時) (レス) id: adeb086ea3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：・み・
| 作成日時：2019年10月19日 7時
