【妖怪ウォッチ】心・桜色のあの子

きらきらのつぶつぶ ページ12

今日は休日。
私は、いつも通りに買い物を済ませ、家に帰ろうとしていた。

今日の晩ご飯はクリームシチュー。最近めっきり寒くなったからね。

まだ時刻はお昼だけど、早めに買っておいた方が、午後にゆっくりできると思ったのだ。

紺色のエコバッグ片手に、お店を出ると、

「ありゃ…」

雨が降っている。

折りたたみ持ってきてて良かった。

傘を差し、我が家、あんのん団地までの道を歩く。

すると、途中で、見覚えのある子を見つけた。

「あれって…」

よく見てみると、それは2人の女の子。

雨が降っているのに、傘を持っていないらしく、こちらに走ってくる。

その女の子の1人に声をかけた。

「イナホちゃん？」

「へ？あ！A先生!!」

振り向いたその子はやっぱりイナホちゃん。

「どうしたの？傘は？」

「実は持ってなくて…今からユウカちゃん家で遊ぶ予定なんですけど、さっきまで中央シティに買い物に行ってて、今から家まで走って行くところです！」

ユウカちゃん？と思って横を見ると、見慣れない子がイナホちゃんのそばにいた。

この子のことかな？

でも、雨足は強く、気温は低い。
このままだと2人とも風邪をひいてしまう。

「待って2人とも。私の家、すぐ近くなの。少し雨宿りしていかない？」

迷惑じゃなかったら…という気持ちで誘ってみると、イナホちゃんは目をキラキラさせて、

「A先生のお家！行く！行きます!!」

とノリノリだ。

となりにいたユウカちゃん？は、

「ちょっとイナホ！迷惑だって…」

と遠慮気味。

「大丈夫！私、A先生のお家行ったことあるから！」

思えば確かに、結構前のストーカー疑惑の事件のとき、イナホちゃんに協力してもらったときに、家に入れたことがあった。

「本当にすぐそこだし、私は大丈夫だよ？それに、2人が風邪ひいちゃうのは嫌だし…。

遠慮しなくていいよ」

私がそう言うと、遠慮がちだったユウカちゃんも、

「本当に？ありがとう、先生…」

と、笑顔で受け入れてくれた。

2人を傘に入れる。
折りたたみ傘だから、やっぱり3人で入ると少し狭い。

ただ、あんのん団地が近かったおかげで、あまり濡れずにすんだ。

私の部屋の鍵を開け、2人を招き入れる。

「どうぞあがって。狭くて申し訳ないけど…。今、拭くもの持ってくるね」

「おっじゃましまーす！」

とテンション高く入っていくイナホちゃんの後ろを、

「失礼しまーす…」

と控えめについていくユウカちゃん。

久しぶりのお客様だ。

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• 金　運: ★☆☆☆☆
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ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

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