財力を失ってみた ページ9
kn執事
父親がある貴族に騙され、貴方の家は貴族としての地位を失ってしまいます。
思い出の屋敷も明日には全て売り払ってしまうことが決まり、そして彼とも……
『……シッマ』
「ん？」
『こんなこと言っても、どうにもならないってわかってるけど……私、この家を手放したくない。シッマと、離れたくないよ……』
頬を濡らしながら貴方がそう言うと、彼はいつものように優しく貴方の頭を撫でます。
「……これで全部終わりってわけやないやろ。家もAが大人になったら、また買い戻せばええ」
『でも……』
「A」
彼は俯く貴方と目を合わせるために、屈んで貴方の顔を覗き込むように顔をあげます。
「例えAが貴族じゃなくなっても、俺はずっとAの側におるで」
『……本当に？』
「おん、男に二言はあらへん。それに俺はA以外の貴族は信じとらんし、使えようとも思わん」
ポロポロと涙を流しながら貴方が安心したように微笑むと、彼はその涙を指先で優しく払います。
「財力を失ったくらいで、Aから離れる気はあらんわ」
shp執事
『まだここにいたの？』
自分の部屋の必要最低限の物を鞄に詰め終わった時、見慣れた姿が部屋に入ってきます。
見慣れた、この屋敷で定められた黒いタキシードを纏って。
『貴方はさっき、私の執事から解任とお父様に……いえ、父に告げられたはず。部外者は早くこの屋敷から出て行って』
彼は無言で部屋の扉を閉めると、つかつかと貴方の元に歩み寄ります。
その次の瞬間、暖かい腕が貴方を包み込むでしょう。
『いきなり何を……！』
「泣きたいなら、泣いてもいいんすよ」
初めて出会ったときも、我慢していた貴方の涙を見破った彼。そんな彼の目を欺くことなんて、できるわけがありませんよね。
『……いや。私、ここにいた、いのに……なん、で、こんな……っ！』
我慢できなくなり、貴方は彼の胸に顔を埋めて嗚咽を漏らします。彼はそのまま、無言で貴方を抱き締める腕に力を込めます。
まるで、離れるつもりはないと訴えかけてくるように。
「……俺を雇ったのはお嬢様です。勝手に解任にされたって、それがお嬢様の意思に反しているのなら、俺は認めませんよ」
『でも、私は、貴方に払う賃金はもう……』
「俺がいなくなったら、誰がAの涙を止めるんですか」
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ソラネコ(em推し)(プロフ) - 4んじゃう....最高過ぎて。(*´ー｀*)ありがとうございますm(。_。)mﾍﾟｺﾘ (2019年12月22日 14時) (
レス) id: 848a1b8bc4 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - ソラネコ(em推し)さん» リクエストありがとうございます！私も好きで(殴 リクエスト消化までしばらくお待ちください。 (2019年12月15日 20時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
ソラネコ(em推し)(プロフ) - 好きめぅ〜♪リクエストで夢主がチワワと猫に逆に壁ドンする！っていうのはいかがでしょうか！宜しくお願いしますm(。_。)mﾍﾟｺﾘあと、シリウスさん好きです！(*´∀`)♪これからも頑張って下さい！w (2019年12月14日 21時) (レス) id: 848a1b8bc4 (このIDを非表示/違反報告)
リディー - シリウスさん» わぁーーーい！仲間だぁ！一緒に沼にハマりましょうぜ！イェーイ(=´∀｀)ノ (2019年12月13日 21時) (レス) id: 18f9de17d4 (このIDを非表示/違反報告)
あおいやつ - いっぱい告白していた…だと…！？む、無意識だぁ？！それくらい好きだということでうふ♪(こいつやべぇ)(やばいうほのまちがいかも)(私がやっても変態なだけだわ）はい！！！気長に待たせていただきますうへっw (2019年12月12日 1時) (レス) id: 30cae983c6 (このIDを非表示/違反報告)
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