参 ページ9
ピンポーン
ひ「あれ、またお客さんかな？」
チャイムの音がなり、ひとらんは立ち上がって和室から出ていく。
ふと部屋の窓を見てみると、空はもう茜色に染まっていた。
『いつの間にか夕方になってるね。そろそろおいとましようか』
オ「えーもう帰っちゃうん？どうせなら泊まってったらええのに……」
シ「お前らと違って俺とAは今夜も仕事があるんや！！」
オ「え、夜のお仕事？それって」
シ「純情なAを汚すなや！！」
物凄い速さでシャオロンに両耳を塞がれる。
……うん、鬱くんはなんでそんなニヤニヤしながらこっち見てるのかな？
『とにかく、私達はもう帰るね』
帰りの支度をして立ち上がる。
らんらん、お客さんとまだ話してるのかな？
最後にまたねくらいは言いたいんだけど……。
そう思いながら障子に手をかけたとき、バタバタとこちらに近づいてくる複数の足音が聞こえた。
ひ「ちょ、今和室にはお客さんが……」
「あら、お客様なら尚更挨拶をしておかないと」
『ッ！』
聞き覚えのある声に、無意識に数歩後ずさる。
後ろに立っていた大先生に肩が当たり、彼は不思議そうにこちらの顔を覗き込んでくる。
鬱「Aちゃん？」
シ「……」
シャオロンとオスマンは眉を寄せ、障子を睨み付けた。
スッと目の前の障子が開く。
「……あら。誰かと思えば、雨宮家の劣等巫女じゃない」
私を見て不愉快そうに顔を歪める祖父母達。
「挨拶も出来ないのかしら。その口は飾りなの？」
『……』
「こんなところで何をしている？ここは緑瓔神社の神主の家だ。お前のような者が立ち入って良い場所じゃないだろ」
ひ「叔父さん！」
焦った表情のひとらんが私と祖父母達の間に入る。
が、祖父はひとらんの肩を掴んで横へとずらした。
「俺はこいつに聞いているんだ。邪魔するなひとらん」
『……』
「黙ってないで何か言ったらどうだ」
……言えって、何を？
どうせまともに話を聞いてもらえることはないのに、何を言う必要があるの？
やめてよ、そんな目で見ないでよ。
どうして私とらんらんを見る目に差があるの？
どうしてそう差を作りたがるの？
……あぁ、やっぱり
＿＿＿キライだ。
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シリウス(プロフ) - フェノさん» コメントありがとうございます！そう言っていただける作品を書ききることができ、嬉しいです！ここまで本当にありがとうございました！ (2019年10月12日 17時) (
レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
フェノ(プロフ) - 完結おめでとうございます！そしてお疲れ様でした！とても面白くて、毎回の更新が待ち遠しくなるほど大好きでした！！番外編も、無理しない程度にがんばってください！！これからも応援してます！ (2019年10月9日 22時) (レス) id: dddb82ec89 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 鈴蓮さん» コメントありがとうございます！ここまで本当にありがとうございました……！！ (2019年10月9日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます……！ (2019年10月9日 7時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 千12さん» プロ結果！！((殴 すみません調子乗りました← コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年9月28日 17時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
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