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ト「ッ!?」


シ「よっ、と!」


何処からともなく現れた、着物の青年。


彼は何かをこちらに投げると、俺の体を蝕んでいた黒い邪気が離れ、その何かに吸い寄せられていく。


シ「さすがひとらんの形代。効果は抜群やな」


俺の代わりに黒ずんだ人形の紙は地面に落ち、邪気と共に消え去った。


ト「え……」


シ「A達から話は聞いとる。とりあえず、まずは黄魄神社に行くで」


ト「お、おん」


そう言って着物の青年は軽々とAを横抱きにし、公園の出口へと向かう。


苅安色の着物……恐らくだが、彼がAの言っていたシャオロンという龍神様なのだろう。


……だけど。


ト「な、なぁ。A【達】って……?」


シャオロンのあとを追いかけ、気になっていた単語をぶつける。


シャオロンはこちらを見ると、ニッと口角を上げて言った。


シ「依頼人や。俺とAは今日、その依頼を全うするためにここに来たんや」


ト「依頼人?」






長い石段の終わりを示す、赤い鳥居が見えてきた。


『……あ、れ?』


ト「Aちゃん!」


シ「ちょうど石段上りきるところで目ェ覚めるとか、タイミング良すぎるやろ」


『トントン……シャオちゃんも』


シャオロンらそっとAを下ろし、Aはキョロキョロと辺りを見回す。


『ありがとうシャオちゃん。


黄魄神社……ってことは、合格したんだね。よかったぁ』


ト「合格?」


『じゃあ、早く行こ!彼が待ってる』


Aは俺の腕を引いて、鳥居の下を潜る。




ト「は……ッ!!?」


するとその先には、見覚えのある人物が立っていた。



ブロンド色の髪に、透き通るような青色の瞳。



見慣れた黒い軍服を纏い、彼はそこにいた。





?「久しぶりだな。トントン」



ト「グル、ペ……ッ!!」

陸→←肆



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シリウス(プロフ) - フェノさん» コメントありがとうございます!そう言っていただける作品を書ききることができ、嬉しいです!ここまで本当にありがとうございました! (2019年10月12日 17時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
フェノ(プロフ) - 完結おめでとうございます!そしてお疲れ様でした!とても面白くて、毎回の更新が待ち遠しくなるほど大好きでした!!番外編も、無理しない程度にがんばってください!!これからも応援してます! (2019年10月9日 22時) (レス) id: dddb82ec89 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 鈴蓮さん» コメントありがとうございます!ここまで本当にありがとうございました……!! (2019年10月9日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます……! (2019年10月9日 7時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 千12さん» プロ結果!!((殴 すみません調子乗りました← コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2019年9月28日 17時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シリウス | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年8月28日 17時

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