龍神様と劣等巫女 ページ1
帰りのSHRが終了すると同時に、流れるように机の横にかかっていた鞄を手に取り、真っ先に扉へと駆け出す。
「こら雨宮！校内は走るなと何度言ったら……！」
ロ「あ、A！よかったら今日＿＿」
『ごめんロボロくん、また今度！』
先生とロボロの声を背に、私は教室から飛び出した。
「また？……雨宮さん、たまにあんな感じだよね」
「あー。教室にいるの、あんまり落ち着かないんじゃない？」
「落ち着かないって？」
「知らないの？ほら。あの子の家ってさ、裏山に神社持ってるじゃん」
「
「そう。そういう家柄だからか、雨宮さん。見えるらしいよ」
「＿＿人間じゃないモノが」
家を通り過ぎて、裏山の石段を掛け上がる。
一段、一段と上がる度に、重くなっていく体。
濃くなっていく嗅ぎ馴れた甘ったるい臭い。
視界の隅に広がる黒い靄。
＿＿姉チャ、此処、ヤダ
『嫌なら離れてよ……ッ！』
＿＿ヤダ。ヤダ。ネェ、降リヨウ？一緒ニ遊ボウヨォ
『あぁもう、しつこいッ！！』
頬に流れる汗を拭いながら、重い足を上げる。
しばらくすると、長い石段の終わりを示す赤い鳥居が見えてきた。
『シャオちゃんッ！！』
彼の名前を叫んで、鳥居の下に足を踏み入れた瞬間。
突然の強風に包み込まれ、私は固く目を瞑る。
真っ暗な視界の中で暖かい何かに包まれる感触と、ふわりと足が地面から離れる感覚。
次に目を開けたときには、私は御神木の太い枝の上に立っていて、黒い弓矢を手にしていた。
そして私がさっきまでいた鳥居の下には、黒い靄と苅安色の着物を着た青年が立っている。
シ「……ったく。Aはホンマ影に好かれる体質しとるなぁ」
突然目の前から極上の獲物が消え、鳥居の下で影はおどおどと空中をさ迷う。
シ「お前らごときが、軽々しくこの場所に足踏み入れんなや」
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シリウス(プロフ) - フェノさん» コメントありがとうございます！そう言っていただける作品を書ききることができ、嬉しいです！ここまで本当にありがとうございました！ (2019年10月12日 17時) (
レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
フェノ(プロフ) - 完結おめでとうございます！そしてお疲れ様でした！とても面白くて、毎回の更新が待ち遠しくなるほど大好きでした！！番外編も、無理しない程度にがんばってください！！これからも応援してます！ (2019年10月9日 22時) (レス) id: dddb82ec89 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 鈴蓮さん» コメントありがとうございます！ここまで本当にありがとうございました……！！ (2019年10月9日 16時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます……！ (2019年10月9日 7時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 千12さん» プロ結果！！((殴 すみません調子乗りました← コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年9月28日 17時) (レス) id: 6232b3f710 (このIDを非表示/違反報告)
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