身内でも久しぶりに会うと気まずいもの ページ6
銀時について行くと、「万事屋銀ちゃん」という大きな看板の掛かった建物に辿り着いた。どうやらこの建物の2階に住んでいるらしい。
部屋に入ると、特に話すこともなく、お互い少し離れたところでもじもじしては咳払いをしてみるの繰り返しというなんとも気まずい空気
先にこの沈黙を破ったのは銀時だった
銀時
…なあ
「っはい」
銀時
一つだけ確認していいか? その、お前って…なつ、だよな?
「そうだよ、銀兄ちゃん」
銀時
お前今までどこでっ
「まあ、なんか色々」
本当に色々… たくさんあった
銀時
色々ってなんだよ
「そっちこそ、知らない間に目眩ししちゃってさ… あの後どんな気持ちで…」
銀時
っそれはすまなかったと思ってる。あの時、まだ小さかったお前を最前戦になんか立たせたくなかったんだよ。俺も、あいつらも
…なあ、あの後お前に何があったか、教えてくれねえか?
それまで俯いていたなつは、静かに、そしてゆっくりと話し始めた
「…10年前、銀兄ちゃんと桂と晋助兄とはぐれてから、どっか行かなきゃって思って森の中を彷徨ってた。やっとの思いで道に出たと思ったら体力の限界で動けなくなっちゃってさ、そこにたまたま歩いてきた近藤さんに拾われて、そのまま近藤さんの家で暮らすようになって、真選組設立の時に一緒について来た」
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作者名:Kate | 作成日時:2020年8月14日 14時