本物の侍になるために ページ14
いつものようにみんなと稽古をしていると、松陽から声がかかった
先生の部屋へ入ると、先生が何かを横に置いて座っていた
吉田
なつ、あなたはこの3年間驚く成長を見せてくれました。それはあの兄たちも驚かすほどです。
「ありがとうございます」
吉田
いいですか、なつ、あなたは10歳の時の彼らよりも剣術の力がある。まだ7つですがこれを持つ資格があります。
「わあ…」
彼が前に出した物はよく兄たちが時間外に練習している鉄の竹刀… 真剣だった。
「こ、れ、」
吉田
なつ、あなたは女の子です。あなたには2つの道があります。1つは兄たちのような強い侍になる道。もう一つはそんな彼らを別の方法で支える道。選ぶのは自由です。しかし、後者を選ぶのであればこれはお預けです。
「私は…銀兄ちゃんたちと一緒に侍になりたいです」
吉田
それがあなたの答えですね
「はい…!」
吉田
わかりました。ではこの真剣をさずけます。
…しかし、これを持つにあたって約束があります
「約束…?」
吉田
1つ。この剣は命の危機を感じた時のみ使うこと。無闇に人を傷つけてはなりません。
1つ。侍たるもの、肌身離さず持ち歩くこと。
1つ。手入れは毎日行うこと。錆びれた剣は使い物になりません。
そして1つ。
ー自分の欲のために抜いてはいけません。誰かを守るためにその剣を使いなさい。
「はい、わかりました」
これが桜なつの侍への第一歩
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作者名:Kate | 作成日時:2020年8月14日 14時