緊急事態 ページ6
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昼のことがあってから、ずっとモヤモヤ。
こんな日は、お潤のクレープを食べて元気を出そう。
今日は実家の最寄りじゃなくて、自宅の最寄りで降りた。
久し振りに見るカラフルな車にテンションは上がる。
「お潤〜！今日はAスペシャルにして！」
「Aさん！久し振りだね、元気だった？」
「まあ、それなりに？かな。」
「なんだそれ。そうだ、マサキくん大丈夫だったの？」
ん？ マサキくん大丈夫って？
あれ、私、お潤に今の状況話したっけ。
もしかして、マサキがお潤に話したとか？
「...もしかして、何も知らないの？Aさん。」
「知らないって、何？マサキが別の女とデキてたこと？」
「違うよ？マサキくん、ストーカーされてたんだよ。本当に知らないの？」
ちょっと待って。ストーカー？
お潤の話が理解出来ない。一体どういうこと？
私が見たあの女は、マサキのストーカーだったってこと？
「Aさんが出張に行く２日前くらいかな。マサキくんから相談のメールが来たんだよ。」
「前の彼女に、またしつこく金をせびられて、脅されてる。って。」
「でも、Aさんは仕事が忙しいから心配掛けたくないって言ってて。」
全身の力が抜けてくような感覚に襲われる。
背筋がゾクゾクして、鳥肌が立っている。
じゃあ、マサキはずっと
１人でストーカーに怯えながら過ごしてたってこと？
「ごめん、お潤。私今すぐ帰る。」
「待って！Aさん！車出してあげるから、乗って！」
早く帰らなきゃ、早くマサキを助けなきゃ。
頭の中はそんなことしか考えられなくなってて、
お潤のクレープカーに乗せてもらったけど
ずっと胸が張り裂けるような想いだった。
「俺、ここで待ってるから、何かあったら呼んで！」
「ありがとう...っ」
急いで車を降りて、エレベーターのボタンを連打する。
こんな時だけ、いつもより３倍も遅いんじゃないかと思ってしまう。
早く、早く早く！
「マサキ！！」
「マサキ！どこにいんの！？マサキ！！」
自宅の扉を開けると、すぐに大声で呼び出した。
案の定、返事は返ってこなくて
靴を脱ぎ捨てるようにして部屋の中に入った。
「 ... マサキっ ！？ 」
リビングに入ると、
白い錠剤の薬を握ったまま、
うつ伏せに倒れたマサキが視界に飛び込んできた。
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にな - 最後の方で感動して泣けました。笑える部分もあって面白かったです。 (2018年5月5日 22時) (
レス) id: d79385b6b6 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - ハハハ、まさかの展開！超面白い。ε=ε=(ノ≧∇≦）ノ (2017年8月16日 7時) (レス) id: 5ae3e13203 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - ああ、ズルい奴。 (2017年8月4日 20時) (レス) id: 5ae3e13203 (このIDを非表示/違反報告)
kiyomi(プロフ) - 頭殴られてどうなるかと思った(;つД｀)翔くん、身を引いちゃうのかな？ (2017年7月31日 0時) (レス) id: fa58efe3c1 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - うわあ〜、うわあ〜… この錦戸さん、あたしが一番苦手な人種だ！(泣) (2017年7月7日 21時) (レス) id: 5ae3e13203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらり | 作成日時：2017年6月3日 23時
