新入社員 ページ32
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「へ...?何で?」
「経営部の新人、相葉 雅紀くんだよ。」
「相葉です!よろしくお願いします!」
食べようとしていたカツを、落としてしまった。
翔が呼んできた後輩というのはマサキの事だった。
スーツなんか着ちゃって、髪もセットして。
「マサキ!心配したんだからね!?」
「Aさん、ごめんね?何も言わないで。」
「え?2人は知り合いなん?」
「あ、まあ、少し!」
私の隣に座ったマサキは本当に別人みたい。
しかもマサキも同じカツ丼を食べてて、びっくり。
でも何でマサキがうちに入ったの?
「こんな時期に新入社員なんて変だね。」
「俺が引き抜いてきたんだよ。」
「へえ〜、よろしくな、相葉くん。」
「よろしくお願いしますっ」
相変わらず、太陽みたいな明るい笑顔が似合う。
そして相変わらず美味しそうにご飯を食べる。
ああ...ほんとに良かった。
「え?A、泣いてる?」
「えっ?あ、ほんとだ、何でだろ!」
気付けば、安心したからかほろほろ涙が落ちていた。
おーちゃんと横山さんには、マリッジブルーだなんて
からかわれたりしたけど、マサキはすっとハンカチを渡してくれた。
「Aさん、結婚おめでとう。」
「ありがと、マサキ。それに翔も。」
「いいって。親父も雅紀のこと気に入ってたし。」
昼食後、3人だけで話をした。
どうやって翔がマサキを見つけ出して、
うちに入れたのかはわからないけど、すごく嬉しい。
「翔はもっと妬くのかと思ってた。」
「俺が?そんなに心狭くねえし。」
「でもね、櫻井さんにあんまりAさんとこ行くなってしつけられたよ?」
「おい!雅紀!」
「ふふ、裏から手を回したか。」
恥ずかしそうに頭を搔く翔を2人で笑った。
私達3人で話してると、チラチラこちらを見る女子社員が多数。
私にはわかる。..マサキ狙ってんだろお前ら!
「マサキー、女子には気を付けなよ?うちの会社怖いから。」
「もう当分女子は懲りたよ〜。」
「まあ俺も近くにいるし、大丈夫だろ。」
例の件があってからというもの、
マサキは女の人と関わるのは怖いみたい。
ウチの女子達にも釘刺しとかなきゃ...
2人と解散して、自分の仕事場に帰るやいなや..
『A部長〜っ!あのイケメン誰です!?』
「ハナちゃん!待て!ハウス!」
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にな - 最後の方で感動して泣けました。笑える部分もあって面白かったです。 (2018年5月5日 22時) (レス) id: d79385b6b6 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - ハハハ、まさかの展開!超面白い。ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ (2017年8月16日 7時) (レス) id: 5ae3e13203 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - ああ、ズルい奴。 (2017年8月4日 20時) (レス) id: 5ae3e13203 (このIDを非表示/違反報告)
kiyomi(プロフ) - 頭殴られてどうなるかと思った(;つД`)翔くん、身を引いちゃうのかな? (2017年7月31日 0時) (レス) id: fa58efe3c1 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - うわあ〜、うわあ〜… この錦戸さん、あたしが一番苦手な人種だ!(泣) (2017年7月7日 21時) (レス) id: 5ae3e13203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くらり | 作成日時:2017年6月3日 23時