鈍感にも程がある ページ29
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『おはよう、橋本さん！朝ですよ！』
「.. んん、おはようございます...？」
ああ、そうか、ここ病院か...
朝、ベテラン看護師さんが私を起こしに来た。
体温を計って、心音を聞いて、大きく頷いた看護師さん。
『うん、もう平気そうね？たぶん今日中には帰れるわ。先生の許可が下りればね。』
「わかりました、ありがとうございます。」
『怖い目にあったんですってね、元気出すのよ？私みたいに！』
「あはは、..そうですね。」
少しお節介なのかな、濃厚すぎる激励を残して
病室を出ていった看護師さん。
頭の包帯に違和感はあるけど、痛みも割と引いてきて
だいぶマシになった。
帰る準備を済ませておこうとベッドから降りると、
コンコン、と扉がノックされた。
「はーい、どうぞ〜。」
「失礼します、警察の者です。この度はお見舞い申し上げます。」
「ああ、どうも。事情聴取ですか？」
「ええ、昨日の出来事についてお伺いしたいと思いまして。」
そこから、次から次へと質問責めにされて
マサキとの関係も洗いざらい話した。
カズさんも致命傷などは無かったみたいで安心した。
「あの、犯人って誰なんですか？」
「以前ストーカーをしていた奴ですよ。」
「えっ、でも顔が..？」
「彼に会うために整形までしていたみたいです。では、我々はこれで。ご協力ありがとうございました。」
深々とお辞儀をして、警察官達は病室を出ていった。
シンと静まり返る部屋に耐え切れなくて、
マサキの病室を探す事にした。
「すみません、マサキさんってどこの病室かわかりますか？」
『それなら、そこの角の部屋ですよ。』
看護師さんに言われた通りに行くと
【相葉 雅紀】と書かれた病室があった。
マサキってこんな字書くんだ、ていうか名字知らなかった..
ノックをしても、返事が無くて
まだ寝てるのかと思って、引き返そうとしたら
病室の扉がいきなり開いた。
「アナタですか。マサキまだ寝てるよ。」
「カズさん、大丈夫なんですか？」
「ワタシはもうだいぶ。酷いのは彼。」
一緒にマサキの病室に入ると、まだ眠ってる彼が見えた。
手首には縛られた時の痣が残ってて、見るのもツラい。
マサキの茶色い髪をそっと撫でる。
「Aさん、いいもん付けてるんだね。」
「え、何が？」
「これ。」
「っ！？何これ！！」
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にな - 最後の方で感動して泣けました。笑える部分もあって面白かったです。 (2018年5月5日 22時) (
レス) id: d79385b6b6 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - ハハハ、まさかの展開！超面白い。ε=ε=(ノ≧∇≦）ノ (2017年8月16日 7時) (レス) id: 5ae3e13203 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - ああ、ズルい奴。 (2017年8月4日 20時) (レス) id: 5ae3e13203 (このIDを非表示/違反報告)
kiyomi(プロフ) - 頭殴られてどうなるかと思った(;つД｀)翔くん、身を引いちゃうのかな？ (2017年7月31日 0時) (レス) id: fa58efe3c1 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - うわあ〜、うわあ〜… この錦戸さん、あたしが一番苦手な人種だ！(泣) (2017年7月7日 21時) (レス) id: 5ae3e13203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらり | 作成日時：2017年6月3日 23時
