モテる（Ｓ） ページ23
．Sho Side
Aは普通じゃなかった。
俺から大盛りカツ丼をぶんどった後、
大口を開けて美味そうに食べる姿に惚れ惚れした。
この人と一緒に人生を過ごしたい。
本気で、そう思ってしまった。
『お名前、教えてもらえませんか？』
『えぇ、カツ丼なら返しませんよ？脅されても！』
『そんなんじゃありませんよ(笑)友達になりたいなって。』
そこから、俺とAは「友達」になった。
元々俺と仲が良かった智くんも、Aを気に入って
３人で飲みに行ったり、仕事を成功させたり、
掛け替えのない存在になった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「櫻井。話...って？」
「...何を聞かれるかは、２人が一番分かってるんじゃない？」
俺の目の前には、Aと錦戸。
隣り合ってるのは気に食わないけど、この状況じゃ仕方ない。
Aは俯いてて、錦戸は色の無い表情で俺を見つめる。
「２人で会ってたんだよな？」
「はい。確かに会ってましたよ。でも相談したいことがあって、無理言って連れ出したんすよ。」
「そうなのか？A。」
黙ったまま、何を考えてるのかは分からない。
多分錦戸が言ってることは嘘なんだろう。
俺は、Aの口から本当のことが聞きたい。
よく見ると、彼女は小さく震えている。
俺の好きなピンクの頬は、この数日で血色が悪くなった。
繋ぐと心地よかった手も、少し骨ばって見える。
その原因は、俺なのか、あの男と喧嘩でもしたのか、
全く見当もつかない。
「..もう、わかんないのっ...わた、し..っ」
「Aさん...」
泣き始めたAの背中を錦戸が撫でうとする。
やめろ、と言おうとした刹那、Aは自分でその手を払った。
「錦戸くんは、..ズルいよ。弱みに漬け込んで、私の気持ちが変わるなんて思った？」
「俺は、ただ...Aさんと１秒でも長く一緒に居たいだけやのに..」
「ちょっと待って、それはどういうこと？」
弱みに漬け込んだ？
錦戸は、Aがあの男と浮気してるのを知ってたってことか？
それを利用して、Aを脅し、会うことを強要した。
でも、何でAとアイツの関係を？
．
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にな - 最後の方で感動して泣けました。笑える部分もあって面白かったです。 (2018年5月5日 22時) (
レス) id: d79385b6b6 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - ハハハ、まさかの展開！超面白い。ε=ε=(ノ≧∇≦）ノ (2017年8月16日 7時) (レス) id: 5ae3e13203 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - ああ、ズルい奴。 (2017年8月4日 20時) (レス) id: 5ae3e13203 (このIDを非表示/違反報告)
kiyomi(プロフ) - 頭殴られてどうなるかと思った(;つД｀)翔くん、身を引いちゃうのかな？ (2017年7月31日 0時) (レス) id: fa58efe3c1 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - うわあ〜、うわあ〜… この錦戸さん、あたしが一番苦手な人種だ！(泣) (2017年7月7日 21時) (レス) id: 5ae3e13203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらり | 作成日時：2017年6月3日 23時
