第73話 ページ42
.
朝の光が窓辺に差し込み始めた頃、ベッドから起き上がり、松葉杖を手に持ち部屋を出た
廊下は少しだけ冷え切っていて、小さめの毛布を羽織って来て正解だったと安心する
昨日の夜からハンジに捕まってしまったエレンを放っておいたまま寝てしまった為
少しだけというか、すごく心配だ。でも、さすがにもう2人共寝ているだろう。
そう思い込み、食堂の扉を開けると…
ハ「じゃあ、もう一度！今度は私独自の推測を交えて解説するね」
エ「はいっ！？」
まだ居た。エレンはもうウトウトと目を必死に閉じないようにと頑張っているようで
「ハンジ」
ハ「あれ、A。まだ寝てなかったの？」
「もう朝、何時間話していたの」
するとハンジはキョロキョロと周りを見渡し、やっと夜が明けたことに気が付いたようだ。
エレンは私の姿を見ては「良かった」とでも言いたそうな安心の表情を見せた
ハ「あぁもう朝かぁ…エレンごめんね？もう少し話し聞きたかったよね」
エ「い、いえっ！ざ、残念ですけど別に大丈夫ですっ！」
「…程々に」
私はそれだけを言い、顔を洗いに外に出ようとした時だった
突然バァン！と勢いよく目の前の扉が開き、1人の兵が入ってきた
「あっ！A副兵士長っ！」
「どうかした？」
「あ、あの！ハンジ分隊長はいますか！？」
振り向くと、ハンジは急いで立ち上がり首を傾げていた
そんな呑気な表情を見せているハンジとは裏腹、
兵は慌てた表情で耳が痛くなる程の音量で叫んだ
「ひ、被験体がっ…！」
ハ「え…？」
「巨人がっ…二体とも殺されましたっ！！！」
ハ「っ！？」
ハンジは黙ったまま放心状態となってしまい、知らせに来てくれた兵も少し戸惑う
エレンも何が何だかと目を見開きキョロキョロと首を動かす
私もこんな朝から何てことだと驚きを隠せないが…
「…馬を用意します。ハンジと私は馬小屋に行く。エレン、貴方は皆を起こしに行ってほしい」
エ「えっ…は、はいっ！！」
エレンはバタバタと椅子やら机にぶつかりながらも、部屋を出て行った
だが、ハンジはまだ動こうとはしない
その為、仕方なくポカっとハンジの頭を軽く叩く
本当はこの担当はリヴァイなのだけど…今は仕方ない。
ハ「っ…A…」
「…今はショックを受けている場合じゃない。しっかりしなさい」
ハ「…そうだね…、ごめん！急ごう！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1009人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
人類最強は、笑わない副兵長へ伝えたいことがあるようです。【リヴァイ】 あ「弟が世話になって、悪ぃーな」全「え？弟って…？」リ「…俺だ」全「…ええぇーー... 『進撃』Perfect Crime《Levi》
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ああ - 面白かったです 続編も見させていただきます 楽しみでーす (10月8日 17時) (
レス) @page50 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆこ - リヴァイファンにはたまりません！！好きです!! (2022年8月3日 12時) (レス) @page41 id: 88bc64309a (このIDを非表示/違反報告)
はてな(プロフ) - おーじょさん» まさかの不意打ちでしたね、エレンくん…。教えてくださりありがとうございます！ (2015年7月31日 14時) (レス) id: 8abb1e480e (このIDを非表示/違反報告)
おーじょ - エレンに呼び捨てされた(泣)43話、、、 (2015年7月31日 11時) (レス) id: 32ae10d642 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - リヴァイと夢主ちゃん、仲が良いですね!羨ましいです(笑)これからも、応援してます！ (2014年12月29日 20時) (レス) id: 00bf24d383 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
