第93話 ページ43
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リヴァイside
｢だから知っていた。リヴァイが気付かない振りをしていた私への感情を……だけど、酔ってて夢なのか何なのか分からなかったから……ごめんなさい……｣
待て…いや、は？待て待てつまり…昨日寝ていると思っていたAは起きていて、キスしたことも独り言だと思って呟いた言葉も聞いていたと…？
Aの頬はもう真っ赤に染まって居らず、困ったような表情で俺を見つめる。いや…俺の表情だそれは…
困った…なら今の俺の葛藤は無駄だったという訳か
Aside
リヴァイは目を見開き固まる。そしてやっと理解したのか｢そうか｣と小さく呟いた
言うつもりはなかった。だけど、昨日の事覚えてるか？なんて聞かれたら隠そうにも無理だった
唇にふと感じた柔らかな感触。そして愛おしい声を聞いてやっと目が覚めた。だけど、今目を開けてはダメだと何故か思い、そのまま足音が去っていくのを聞いていた
｢ごめん｣
｢………｣
｢こんなに恥ずかしい事なんだと思った｣
そうだ。キスなんて昔は生活費を稼ぐ為に知らない奴と何度もやってきた事だった。ただ唇と唇を重ねるだけであって、接吻だ。何も恥ずかしい事じゃない
なのにどうしたものか。リヴァイからキスされた瞬間、体中の熱が集まり今すぐにでも顔を隠したい気分になった。恥ずかしい、そして｢嬉しい｣と思った
｢慣れていたはずの行為なのに…不思議な事もあるみたい。リヴァイからキスされたら体が熱くなる｣
そう笑うとリヴァイは頬を珍しく染め、何も言わない。さっきから黙りっぱなしだ
何か言ってほしいものだけど…
私も何て言えば良いのか分からず今のが精一杯だ
すると一歩だけだが、リヴァイは私に近づく
｢それは…自惚れてもいいって事か？｣
｢…え？｣
｢上司としてじゃなく、男としてお前に触れてもいいって事か？｣
｢…………｣
私は鈍感野郎だと良く言われる。自分ではそうは思わない。だって今の意味はちゃんと分かるから
差し出された手をそっと握れば、グイッと引き寄せられ力いっぱい抱き締められた。だから私も片腕だけどちゃんとしっかりと彼の背に手を当てた
｢ずっとこうしたかった…｣
｢…子供みたい｣
｢お前も、俺のこと好きだろ？｣
｢うん。大好き｣
そう額を合わせ笑ってみれば、リヴァイも呆れたように微笑み腰に回した手の力を強めた
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ありん(プロフ) - 最高な作品でした！！ありがとうございます！ (2019年9月9日 12時) (
レス) id: f5d5d6bebc (このIDを非表示/違反報告)
恵(プロフ) - ここ数日 これを帰ったら読める！…と仕事頑張れました！！最高です！もっと読みたかったぁ〜 (2017年8月31日 8時) (レス) id: f3b39a5866 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - 笑えて泣けて、超感動しました！これからもがんばってください！！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 1f2de715ef (このIDを非表示/違反報告)
茉央 - 完結おめでとうございます！大好きなこの作品また何回も読みたいと思います笑もしあれば番外編など楽しみにしています！ (2016年8月20日 7時) (レス) id: 9c4c5631b2 (このIDを非表示/違反報告)
パラチョコ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品が本当に好きで何回も読んでいます笑 (2016年8月13日 1時) (レス) id: 62d6d38462 (このIDを非表示/違反報告)
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