第91話 ページ41
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リヴァイsaid
どうして、コイツは、いつも……
いつもいつもそうだ。ズルい……
お前の為に忘れようとしている事、後悔している事、俺の気持ち、考えを全て覆してしまう。思い通りにいかせてくれない
腹が立つ程に、鈍感でズルい
そんな奴が｢好き｣だなんて俺も笑えねぇな
｢……今まで事全てが…壊れてしまうと言っても…お前は聞きてぇのか？｣
｢…勿論、聞きたい。私は聞く｣
｢壊れるんだぞ、何もかも…お前とだってもう話せなくなるかもしれねぇ…｣
｢…リヴァイは何をそんなに恐れてるの？｣
｢……は？｣
目の前のAは眉を下げ、透き通るような瞳に俺を映す。俺の顔は戸惑いと焦りで酷い顔だった
開けていた窓から風が吹き込んできた
春の風が優しく髪を撫で、服を靡かせる
風と一緒に吹き込んできた東洋から手に入れた唯一の桜の花弁が舞い込んできた
あっという間に、ただの洗面所は幻想的な雰囲気へと変わってしまった
まるで…舞台を用意してくれたかのように
｢この世界はもう壊れてる。何もかもが…それはもう分かりきった事…だから私達は壊れたこの世界を立て直そうとしてる。また平和で皆が幸せが分からなくなる程に、今の当たり前を当たり前じゃないようにしようって…なのに、リヴァイは今更何を恐れてるの…｣
｢…つまりお前は…壊れてもまた１から立て直していけば問題ねぇと…｣
｢…世界は残酷、でしょ？｣
｢……あぁ…残酷だ｣
｢なら、壊れてしまう事は慣れてる、仕方ない。また１からやり直せばいつかは元通りになる…だから、何も恐れる事は無い｣
彼女の微笑みには安心感がある
だから俺も自然と無意識に笑っている
お前がそう言うのなら、その笑顔を俺にだけ見せてくれる事も、毎日一緒に飯を食いたがる事も、戦闘不可能な身体になっても俺の為に戦う、心臓を捧げると言ってんのも…
お前の言動すべて
自惚れてもいいのか…？
肩に掛けていたタオルを手に持ち、そのままAの方へと足を進める
もう迷いはない。
そう言ってくれるなら俺は怖くない。
お前との今の関係が壊れてしまっても
また１からやり直せば良いんだよな
｢リヴァイ…？｣
今度はちゃんと起きている。彼女の目はハッキリと大きく見開いていた。グッと胸ぐらを掴み引き寄せた。そして昨日と同じように唇をそっと重ねる
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ありん(プロフ) - 最高な作品でした！！ありがとうございます！ (2019年9月9日 12時) (
レス) id: f5d5d6bebc (このIDを非表示/違反報告)
恵(プロフ) - ここ数日 これを帰ったら読める！…と仕事頑張れました！！最高です！もっと読みたかったぁ〜 (2017年8月31日 8時) (レス) id: f3b39a5866 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - 笑えて泣けて、超感動しました！これからもがんばってください！！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 1f2de715ef (このIDを非表示/違反報告)
茉央 - 完結おめでとうございます！大好きなこの作品また何回も読みたいと思います笑もしあれば番外編など楽しみにしています！ (2016年8月20日 7時) (レス) id: 9c4c5631b2 (このIDを非表示/違反報告)
パラチョコ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品が本当に好きで何回も読んでいます笑 (2016年8月13日 1時) (レス) id: 62d6d38462 (このIDを非表示/違反報告)
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