第90話 ページ40
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リヴァイsaid
｢おはよう｣
｢……あぁ｣
翌朝、Aは何も無かったかのようにケロッとした表情で挨拶をしてきた。顔を洗い、歯磨きをしていた俺は歯ブラシを咥えたままポカンと返す
それからAは隣で顔を洗ったり歯磨きをしたり寝癖を直したりと普段通り変わらない
いや、これでいい。
俺が昨日してしまった事を知られてはダメだった
いやでも…と鏡に映る自分を見ながら複雑な感情の意味を考えていると、ひょこっと突然目の前にAの顔が現れた
｢っ…！？｣
｢…眉間にシワが寄ってる｣
｢……考え事だ｣
｢そう…昨日はありがとう｣
｢…あぁ。本当にな…重くなりやがって｣
｢乙女にそんな事言わない｣
｢何処に乙女が居るんだ？｣
｢…本当……馬鹿｣
ムッと口を曲げ歯ブラシを咥える
急いで目を逸らし口の中に水を含んだ
今コイツの唇を見れば思い出して、
いつも通りの俺が出来ない…
｢二日酔いとか…ねぇのか｣
｢…？別に、大丈夫。むしろお腹空いた｣
｢すげぇな｣
｢この後ご飯、一緒に行こう｣
｢……あぁ｣
またこうやって同じ関係がループしていくのかと思えば、昨日の事は大きすぎる一歩だったのかもしれない。本当にこのまま、また流して関係を続けていくのか…迷いが出てしまう
もう伝えないと決めたはずなんだが…
｢リヴァイ｣
｢…ん？｣
｢また眉間にシワが寄ってる｣
｢…お前…昨日のこと、覚えてるか？｣
｢……何か…変な事言った？｣
｢いや…覚えてねぇならいい｣
｢…………｣
｢終わったか？飯行くぞ｣
タオルを肩に掛け、さっさと食堂へ向かおうとするがAは何故か着いて来ない。お前が一緒に食べようって言ったんだろうが…人の気も知らずに…
おい、と呼び掛けると同時に｢リヴァイ｣と呟かれ初めて彼女の顔を見る
｢あ？｣
｢…気付かない振りをしていた感情……昨日、私に教えてくれた？｣
｢………あぁ、教えた｣
言葉じゃねぇけどな。そんな事は言えずに、簡潔にそう答えるとAは｢あぁ…そう…｣と珍しく戸惑い始める
そしてとんでもない事を言い出した
｢もう1度教えてほしい｣
｢…は？｣
｢お酒で…記憶ないから……｣
｢…それはてめぇが悪ぃんだろ……断る｣
｢…お願い……知りたい｣
｢早く行かねぇと飯がなくなるぞ。お前お腹空いてんだろ｣
｢お願い｣
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ありん(プロフ) - 最高な作品でした！！ありがとうございます！ (2019年9月9日 12時) (
レス) id: f5d5d6bebc (このIDを非表示/違反報告)
恵(プロフ) - ここ数日 これを帰ったら読める！…と仕事頑張れました！！最高です！もっと読みたかったぁ〜 (2017年8月31日 8時) (レス) id: f3b39a5866 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - 笑えて泣けて、超感動しました！これからもがんばってください！！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 1f2de715ef (このIDを非表示/違反報告)
茉央 - 完結おめでとうございます！大好きなこの作品また何回も読みたいと思います笑もしあれば番外編など楽しみにしています！ (2016年8月20日 7時) (レス) id: 9c4c5631b2 (このIDを非表示/違反報告)
パラチョコ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品が本当に好きで何回も読んでいます笑 (2016年8月13日 1時) (レス) id: 62d6d38462 (このIDを非表示/違反報告)
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