第88話 ページ38
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｢今日は疲れた…｣
｢そうだな｣
｢歩きたくない｣
｢うるせぇ、歩け｣
｢……はぁ…｣
手を引っ張るがだんだんとAの歩く速度が落ちてきた。チラッと振り返って見れば目を瞑りトボトボと着いてきていた
あぁ…面倒くせぇ奴。
いつもの俺だったら無視してた
｢…ったく、ほら…乗れ｣
｢……いい｣
｢は？いいから乗れ、こっちは早く帰りてぇんだよ｣
｢……はいはい｣
地面に膝をつき舌打ちを見せればAは1度は断ったものの、素直に乗ってきた。小せぇな、と人の事は言えないことを思いながらゆっくりと歩き出す
早く帰りたいなんて嘘、コイツは気づいてないだろうな
｢重たくなりやがって｣
またそんな嘘を重ねる
でも彼女は俺の肩に顔を乗せ｢うるせぇ｣と棒読みで返す
｢…筋肉がついただけ……頑張ったから…｣
｢…あぁ、てめぇは頑張ってる｣
｢……あなたの背中は落ち着く｣
｢…………｣
その言葉を最後にAは眠りについた
Aをおぶって兵舎に辿り着くと、エレンとミカサ、アルミンの幼馴染み3人組と鉢合わせた。最悪の事態だ
エ｢あれ、兵長…とAさん？｣
ア｢どうしたんですか？｣
｢酔って寝てる｣
エ｢えっ…Aさんお酒飲むんですか？｣
｢本人曰く、飲めないとは言ってないそうだ｣
ミ｢私は飲んでるとこ、見たことある｣
ア｢そうなの？｣
ミカサはこくりと頷き｢でも酔い潰れるくらい飲んでるのは初めて見ました｣だそうだ
確かにコイツが酔って潰れて寝やがるのは俺も初めてみた。酒を飲んでるところも…
ア｢あの…昨日は大丈夫でしたか？｣
｢……相変わらず情報が早いな、アルミン｣
ア｢あぁいえ…結構前からAさんの様子には気づいてました。悪く言われてるのも…けど、いつも通り変わらなかったので気にしていないんだと勝手に思い込んでしまって…声も掛けられずに…すみませんでした｣
｢…お前が謝る事じゃねぇよ、コイツもそう言うだろ。それに俺も同じだった…人の事とやかく言う立場じゃねぇ｣
エ｢俺達も…パーティーで元気だしてもらおうと思ってたんですけど…｣
ミ｢…A副兵長は…私達の恩人でもありますから｣
コイツらは本当に純粋だ。
俺は思わず笑みが溢れ｢そうか｣と呟いた
｢それをコイツが聞いたら、どれだけ喜ぶだろうな｣
今度起きてる時に言ってやれと言い残し、
3人と別れ部屋へと向かった
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ありん(プロフ) - 最高な作品でした！！ありがとうございます！ (2019年9月9日 12時) (
レス) id: f5d5d6bebc (このIDを非表示/違反報告)
恵(プロフ) - ここ数日 これを帰ったら読める！…と仕事頑張れました！！最高です！もっと読みたかったぁ〜 (2017年8月31日 8時) (レス) id: f3b39a5866 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - 笑えて泣けて、超感動しました！これからもがんばってください！！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 1f2de715ef (このIDを非表示/違反報告)
茉央 - 完結おめでとうございます！大好きなこの作品また何回も読みたいと思います笑もしあれば番外編など楽しみにしています！ (2016年8月20日 7時) (レス) id: 9c4c5631b2 (このIDを非表示/違反報告)
パラチョコ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品が本当に好きで何回も読んでいます笑 (2016年8月13日 1時) (レス) id: 62d6d38462 (このIDを非表示/違反報告)
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