第73話 ページ23
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｢A、ここを間違えいる。やり直してくれ｣
｢……ごめんなさい｣
エルヴィンから数枚の書類を返され、受け取る。
まただ…些細な間違え。絶対にミスしない所を……
タメ息を吐きながら見直していると
｢何かあったのか？｣
｢……え？｣
｢最近、らしくないミスが目立つ。仕事も進んでいないようだが…｣
｢………楽しみで…｣
｢……？｣
｢…今度ある、パーティーが楽しみ…で…｣
｢………そうか。あまり浮かれるなよ｣
｢…はい｣
エルヴィンは笑顔で頷き返してくれた。
きっと嘘だと気づいているのに…
それでも口には出したくなかった
団長室を出て行くと、リヴァイと鉢会わせた。
内心戸惑ったがいつも通りと何度も言い聞かせ｢終わったの？｣と訪ねた
｢あぁ…やっとな｣
｢お疲れ様｣
｢お前は…また追加書類か？｣
あっ…と急いで後ろに隠し頷いた。
やり直しなんて言える訳ない
｢大変だな、お互い。なかなか休みがもらえねぇ｣
｢…仕方ない｣
｢早く終わらせて何処か出掛けられたらいいな｣
｢…え？｣
｢行きたい場所、考えとけよ｣
｢……うん｣
リヴァイは笑いさっさと団長室に消えて行った。
自然と微笑んでいた顔は、彼が居なくなると同時に消えていた
その日の夜、ついに夢にまで出てきた
私が立つ向こう側で、今まで一緒に頑張って来た人達が私を指差しハッキリと言い放つ
『お前はもう役立たずだ。片腕だけで戦える訳もなければ、兵団にいる必要もない』
『人類最強の隣に居る権利も、もうない』
『諦めろ』『出て行け』『上司面するな』
『裏切り者が』
その指を逃れようと振り返れば、そこにはエルヴィンやハンジ、そしてリヴァイ達の姿があった。
一気に安堵して笑ってみれば、
リヴァイは微笑み返すことはなく
ゆっくりと私に指先を向けては
『お前はもう、用無しだ』
ハッと目を覚まし、ゆっくりと起き上がる。
息も荒く肩を上下に揺らす。
汗もいつの間にか流れていた
静かな月明かりだけが差し込む部屋の中、
震える手で汗を拭い頭を抱える
｢……ッ…なんで…｣
こんな夢を見てしまうの…
リヴァイはそんな事言わない…言わないよね
貴方は私を救ってくれた。何度も何度も…
だから私は貴方の為になら何でもする。
だから…そんな事……
｢…言わないで…っ｣
私は………捨てられるの…？
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ありん(プロフ) - 最高な作品でした！！ありがとうございます！ (2019年9月9日 12時) (
レス) id: f5d5d6bebc (このIDを非表示/違反報告)
恵(プロフ) - ここ数日 これを帰ったら読める！…と仕事頑張れました！！最高です！もっと読みたかったぁ〜 (2017年8月31日 8時) (レス) id: f3b39a5866 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - 笑えて泣けて、超感動しました！これからもがんばってください！！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 1f2de715ef (このIDを非表示/違反報告)
茉央 - 完結おめでとうございます！大好きなこの作品また何回も読みたいと思います笑もしあれば番外編など楽しみにしています！ (2016年8月20日 7時) (レス) id: 9c4c5631b2 (このIDを非表示/違反報告)
パラチョコ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品が本当に好きで何回も読んでいます笑 (2016年8月13日 1時) (レス) id: 62d6d38462 (このIDを非表示/違反報告)
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