第71話 ページ21
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私が｢裏切り者｣と影で言われていると気づいたのは、ある日のヒストリアの手伝いを終えて自分の部屋に向かっている時だった
さっきのような陰口を聞いてしまったのだ。
勿論、分かっていた。
そんな風に言われ、見られているのは…
けれど、実際に口に出され言葉にされると辛いものだ
私はただ、調査兵団の為、リヴァイや皆の為にケニーの仲間になった。それだけ。形では裏切ったようなものだが、気持ちは全く違った
勿論、それを分かってくれている調査兵の人も居た。私を見かけては｢お疲れ様です｣｢お体は大丈夫ですか？｣とか笑顔で話しかけてくれる
その人達が居るだけで私は少し救われていた
｢…リヴァイには言わないで｣
｢……Aっ｣
｢お願い…｣
｢…分かってるよ｣
ハンジは納得いかないという顔で頷いた
彼にはもうこれ以上、
心配も不安もしてほしくない。私なんかの為に…
きっと私が陰口されていると知ったら…
………………………………
久しぶりのリヴァイと食堂で夕飯を食べに来た。
ウキウキと嬉しさで胸がいっぱいだったが、
こんな時も聞こえてくる嫌な声
『…片腕で何が出来るんだろうな。最近訓練場で立体機動の練習をしているそうだが…今更だろう』
『言えてるな。今日もリヴァイ兵長と一緒だ…いつまで2人揃った光景が見れるかも分からんな』
『もう戦場には出れまい…人類最強コンビは解散だ』
少し先にいるリヴァイには聞こえていないようだ。
それだけで安心する
私は背にその声を向けたまま、
重い足でリヴァイの隣へと並んだ
｢…おい、全然減ってねぇじゃねぇか｣
｢え…｣
ふと我に返り自分の食器を覗けば、本当に何一つ減っていなかった。急いで誤魔化すようにスープを飲み干す
リヴァイは怪訝な表情で私を見つめる
｢疲れてんのか？｣
｢…少しね｣
｢明日はゆっくり休め｣
｢……ん｣
素直に頷く私に驚いたのか目を見開き、｢明日は雨か｣と呟いた
せっかく久々の楽しい食事になるはずだったのに……
最近では、私が陰口言われていることに気づいていると分かったのか露骨にコソコソと言う人も増えていた。その度に私は気づいていない振りを続け、流し続けた
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ありん(プロフ) - 最高な作品でした！！ありがとうございます！ (2019年9月9日 12時) (
レス) id: f5d5d6bebc (このIDを非表示/違反報告)
恵(プロフ) - ここ数日 これを帰ったら読める！…と仕事頑張れました！！最高です！もっと読みたかったぁ〜 (2017年8月31日 8時) (レス) id: f3b39a5866 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - 笑えて泣けて、超感動しました！これからもがんばってください！！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 1f2de715ef (このIDを非表示/違反報告)
茉央 - 完結おめでとうございます！大好きなこの作品また何回も読みたいと思います笑もしあれば番外編など楽しみにしています！ (2016年8月20日 7時) (レス) id: 9c4c5631b2 (このIDを非表示/違反報告)
パラチョコ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品が本当に好きで何回も読んでいます笑 (2016年8月13日 1時) (レス) id: 62d6d38462 (このIDを非表示/違反報告)
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