第68話 ページ18
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ヒストリアを王都まで送り、本部に戻ると丁度夕飯の時間だった。食堂には沢山の人で溢れかえっている。
後で来るか…と引き返そうと振り返ると
｢…ん、帰ってたのか｣
｢…うん｣
バッタリ出会したリヴァイが立っていた
丁度会いたかった。会いに行こうとしていた…
なんて言える訳なく、頷くだけ
リヴァイも人だかりを見ては｢やっぱりまだ早かったか｣とタメ息をこぼした
彼の目元には酷いクマが見えた。
本当に忙しそうだ。
｢…寝てる？｣
｢……あぁ｣
落ち着くまでリヴァイの部屋で紅茶でお腹を満たすことにした。彼の部屋に行く途中、心配でそう尋ねると少しの間の後、小さく返事をした
そんな顔色で頷かれても信じられない
｢お願いだから、無理はしないで。私も手伝うから｣
｢…してねぇよ。寝不足なのはいつもの事だ｣
そう安心させようと思ったのか、優しく微笑むが私は笑い返せなかった。リヴァイが笑えば、いつもは我慢してしまう笑顔も我慢しないのに…今は我慢じゃなくて、心から笑えないのだ
そんな私に構わずリヴァイは自分の部屋を目指した
机の上には溜まりきった書類の山…
会いたいなんて我が儘だったのかもしれない
｢適当に座っとけ。今準備する｣
｢私がしよう｣
リヴァイを追い越し、紅茶の準備をする。｢おい｣と言われたが無視を続けると｢…頼んだ｣と椅子に座った
マグカップに注ぎながら、リヴァイの方を見ると
ウトウトとしながら書類を眺め、ペンを走らせる
｢孤児院の件、改めてありがとうと言っていた｣
マグカップを渡しながら伝えると、
ハッと眠そうな表情を隠し｢そうか｣と呟いた
｢アイツには強引にしちまったからな…感謝するのは俺の方だ｣
｢…限界なんじゃない？｣
｢……そんなことねぇよ…これは今日中にやんねぇと…間に合わねぇし…困るのはエルヴィンだからな｣
｢でも…｣
｢これを仕上げたら終わる｣
｢…分かった。なら、私も手伝う｣
本当は分かったも何もないけれど、仕方ないと空腹を紅茶で凌ぎながら書類を片付けていた
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ありん(プロフ) - 最高な作品でした！！ありがとうございます！ (2019年9月9日 12時) (
レス) id: f5d5d6bebc (このIDを非表示/違反報告)
恵(プロフ) - ここ数日 これを帰ったら読める！…と仕事頑張れました！！最高です！もっと読みたかったぁ〜 (2017年8月31日 8時) (レス) id: f3b39a5866 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - 笑えて泣けて、超感動しました！これからもがんばってください！！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 1f2de715ef (このIDを非表示/違反報告)
茉央 - 完結おめでとうございます！大好きなこの作品また何回も読みたいと思います笑もしあれば番外編など楽しみにしています！ (2016年8月20日 7時) (レス) id: 9c4c5631b2 (このIDを非表示/違反報告)
パラチョコ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品が本当に好きで何回も読んでいます笑 (2016年8月13日 1時) (レス) id: 62d6d38462 (このIDを非表示/違反報告)
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