第65話 ページ15
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｢ちゃんと隅々まで掃除は済んでる？荷物の点検、配置、整理も全て済んでいないとおかしい。立体機動班で屋根上の掃除、屋根だからと言って手を抜く理由にはならない。雑草抜きや危険な枝を処理するのも忘れてはダメ。ここは後数週間で沢山の子供達が元気に駆け回って遊ぶのだから…貴方達が遊ぶところではない。ちゃんと自分の役割をこなしなさい｣
『…はい』
｢…もうすぐ…リヴァイも来る｣
『ッ！？』
トドメにそう呟くと一斉に｢急げっ！｣と自分の配置に焦った顔で戻って行った
そんな後ろ姿を見ていると、ヒストリアは｢ふふふ｣と笑い
｢兵長さんも来るんですか？｣
｢…あれは……リヴァイの名前を出せば怖がってやるかな…と｣
リヴァイはまだ仕事があるから、今日は来ないんだけど…何とか作戦は成功した。それにしても、名前だけで恐れられてる人類最強…少し笑える
案の定、荷物の整理は終わっておらず片手ながらも1つ1つ片付けていく。居間となる広い部屋で1人片付けていたが、だんだんと腕が疲れてきた。それに、この調子じゃ陽が暮れるまでには間に合いそうにない
タメ息を吐き、少し休憩と座り込むと扉が開いた
｢Aさん、手伝いに来ました｣
｢…ありがとう｣
汗だくのエレンが顔を見せ私の隣に座っては荷物を出していく。
しばらく2人で黙々と作業を終わらせていると、
突然エレンは気まずそうな顔を上げた
そして｢あの…｣と遠慮がちに口を開く
｢何？｣
｢…怒ってますか？まだ…｣
｢……？｣
｢サボってたの…｣
本気にしていたのか…それは悪いことをした
そう自分の中で反省しながら、じっと困り顔のエレンを見つめる。それとは裏腹、エレンは黙り込んでいる私はまだ怒っていると思い込んでいるらしい…
黙ってるのは…正直、口を動かすのもダルい程疲れているからだ。なんて言えない
｢てめぇらは掃除の一つも出来ねぇのか｣
｢へ……｣
｢似てた？｣
｢えっ…｣
｢リヴァイの真似｣
そう尋ねると、真っ青になったエレンの顔は一気に元通りになり大きく深いタメ息を吐いた
｢似てたっていうか…驚きました…｣
｢…残念。でも、別に私は怒ってない。ヒストリアが困ってたから…｣
｢本当少し反省です｣
｢少し？｣
｢大きく反省です｣
｢……｣
今俺、何か言いました？という顔でエレンは作業を進めていく。聞き間違いじゃないけど、そういうことにしておこう…
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ありん(プロフ) - 最高な作品でした！！ありがとうございます！ (2019年9月9日 12時) (
レス) id: f5d5d6bebc (このIDを非表示/違反報告)
恵(プロフ) - ここ数日 これを帰ったら読める！…と仕事頑張れました！！最高です！もっと読みたかったぁ〜 (2017年8月31日 8時) (レス) id: f3b39a5866 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - 笑えて泣けて、超感動しました！これからもがんばってください！！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 1f2de715ef (このIDを非表示/違反報告)
茉央 - 完結おめでとうございます！大好きなこの作品また何回も読みたいと思います笑もしあれば番外編など楽しみにしています！ (2016年8月20日 7時) (レス) id: 9c4c5631b2 (このIDを非表示/違反報告)
パラチョコ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品が本当に好きで何回も読んでいます笑 (2016年8月13日 1時) (レス) id: 62d6d38462 (このIDを非表示/違反報告)
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