第64話 ページ14
.
ヒストリアが開く孤児院は少しボロい建物ながらも大きな所だった。これなら、掃除すればある程度立派な建物になるだろう
｢Aさん！｣
｢ヒストリア｣
汗を拭いながら笑うヒストリアはとても女王とは思えなかった。それでも彼女は立派なこの世界の希望
馬から降り、手を振る
｢本当に手伝いしに来てくれるなんて｣
｢女王の命令とあらば｣
｢別に命令はしてないんですけど…(笑)凄く助かります。皆お喋りばっかりで全然手も足も動かしてないんで｣
そう遠くを睨みつけ深いタメ息を吐いた。
その視線を追えば、そこには104期の子達だろうギャーギャーと騒ぎ走り回っている
｢…一喝いれたら？｣
｢いれました…｣
｢……｣
仕方ない…と私はヒストリアと一緒に皆の元に向かうと、エレンが｢あ！｣と大きく手を振り駆け寄ってきた。
他の皆も気付き頭を下げながら集まってきた
エ｢Aさん！もう来てたんですね｣
｢………｣
エ｢…Aさん？｣
皆はいつも通りに笑顔で迎えてくれたが、私はムッと無表情を保つ。
凄く嬉しいけど我慢だ…ヒストリアのため…と
皆は不思議に思ったのか首を傾げる
｢みんな…ちゃんと手伝ってるの…？｣
『…ッ……はい』
ヒ｢いーえ！｣
『ッ…！』
ヒストリアが大声で否定すると、皆はギクっと言いそうな表情に変わり目を泳がす
すると、ミカサはいつもの表情を崩さず手を挙げる
ミ｢アルミンと私以外、皆作業を怠っていました｣
エ｢はっ！？ふざけんなよ！ミカサっ…お前だって自分の仕事サボって俺のとこばっかり来てたじゃねぇか！｣
ミ｢それはエレンが全く作業を進めていなかったから手伝っていただけ…｣
サ｢そーですよ！エレンってばジャンと口喧嘩して全然してませんでしたよ！｣
ジ｢お前、芋女も食ってばっかで何もしてなかったじゃねぇか｣
コ｢ま！俺はちゃんとしてたぜ。屋根の掃除だろ？俺天才だからすぐ終わったけど｣
ア｢それでまた屋根の上で遊び回ったら一緒だと思うけど…｣
だいたいなぁ！？とまた始まりそうだったので、大きく咳払いをすればシンっと一瞬で静かになった
ムッと私も睨みつけると、
また皆は一斉に視線を落とす
まったく…
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 396人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ありん(プロフ) - 最高な作品でした！！ありがとうございます！ (2019年9月9日 12時) (
レス) id: f5d5d6bebc (このIDを非表示/違反報告)
恵(プロフ) - ここ数日 これを帰ったら読める！…と仕事頑張れました！！最高です！もっと読みたかったぁ〜 (2017年8月31日 8時) (レス) id: f3b39a5866 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - 笑えて泣けて、超感動しました！これからもがんばってください！！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 1f2de715ef (このIDを非表示/違反報告)
茉央 - 完結おめでとうございます！大好きなこの作品また何回も読みたいと思います笑もしあれば番外編など楽しみにしています！ (2016年8月20日 7時) (レス) id: 9c4c5631b2 (このIDを非表示/違反報告)
パラチョコ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品が本当に好きで何回も読んでいます笑 (2016年8月13日 1時) (レス) id: 62d6d38462 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
