第4話 ページ35
.
「……リヴァイ？」
「知りたいなら…教えてやる……止めるなら今だぞ…」
「…よく今の状況が……」
「悪く思うなよ」
「……？」
そうリヴァイは私の頬に手を添え唇を近づかせる
頭の中が真っ白になりただ目を見開くだけだった
瞬間に唇が重なりそっと離れる。そして角度を変えもう一度重なる。その度にリップ音が耳に響いた
それが何度も続きやっとキスされていることに気がつく
急いでリヴァイの肩を掴み止めるが、その手を掴まれまたベッドに押さえつけられた
「今更ヤダとか言うな」
「…言ってない……でも…聞いてないっ」
「……お前が言ったんだろ…誘ってるって」
「それはっ」
「いいから黙ってろ…途中で止めんのは無理がある」
ジャケットを脱ぎ、すぐに首筋に唇を寄せる
私が知りたがっていた恋人のお泊まり会は"そういうこと"だったのかと後悔する
必死にリヴァイを止めようと肩や胸を押してみるが全然効果はない
そうしているうちに足は絡まり、シーツの音がガサガサと鳴っていた。息が苦しく、唇が離れた時に手でリヴァイの口元を塞いだ
「…っ……もうやめて……もう…知ったから…分かったから…ごめん……」
「…………」
謝るとリヴァイは私の手を退かしてはグイッと引っ張り額にキスをした
「……俺も悪かった」
「リヴァイは悪くない」
「誕生日だからって…舞い上がってたのかもな。俺らは”まだ”そんな関係じゃなかった」
そう私の上から降りて私を起き上がらせながら呟いた。よく意味は分からないが、私は微笑み「誕生日だから舞い上がるのは当たり前」だと言い返す
乱れたシャツを直していると、ガチャっと扉が開き
ハ「やっほー！ハッピーバースデイ！リヴァイ！！って事で私の書類片付けてくんない？？」
『…………』
ハンジは私の姿を見て固まってしまった
そしてリヴァイを見ては「じゃあ書類、ここに置いておくね。期限明後日までだから宜しく頼んだよ」と棒読みで出て行った
「……勘違いしやがったな」
いや勘違いじゃねぇか…とボソボソ言ってるリヴァイにハンジの書類を渡すと、スイッチが切り替わったように物凄い勢いで部屋を出て行った
その数秒後廊下には
「クソメガネ！！！てめぇの書類だろうが！ふざけんな！！」
「やめて！誕生日様！やめて！！痛い！痛いから！」
そんなリヴァイとハンジの大声がしばらく響いていた。
end
大嫌いな奴と閉じ込められた件について。7/3 更新→←第3話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 688人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はてな(?)(プロフ) - さぁさん» さぁさん、コメントありがとうございます。返信が遅くなりごめんなさい。パスワードはsingeki25だったと思います。私も恋愛ヘッタクソなヘタレ野郎ですよ〜(;_;)こちらこそでございます！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！ (2018年7月31日 20時) (
レス) id: 8d46541ae2 (このIDを非表示/違反報告)
さぁ - ここでいいのかわからないんですが腹黒兵長の作品のパスワード教えていただきたいです！いつもニヤニヤしながら読ませてもらってます、元気もらえます！現実では恋愛ヘッタクソなので… いつもありがとうございます！！！！ (2017年12月8日 22時) (レス) id: e522f89f4c (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - 久しぶりの更新、とっても嬉しいです！ありがとうございます(^^)はてなさんの兵長やっぱりツボです！最高です！これからもキュンキュンする作品楽しみにしています(^^) (2017年7月4日 17時) (レス) id: 97db8acba7 (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - 更新ありがとうございます！キュンキュンさせてもらいました(*^^*) (2016年1月5日 22時) (レス) id: 828520f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
ルリア - はてなさん» 感動です！ (2015年11月20日 20時) (レス) id: 831d697a1d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
