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第35話 ページ35

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恥ずかしさと自分に対する失望で彼の顔が見れなくなっていると、微かに笑う声が聞こえた。

恐れながら視線を上げると、リヴァイ部長が優しく微笑み私を抱き寄せた。




「嫌いになる訳ねぇだろ、俺だって何年もお前に片思いしてんだ」

「ッ……」

「好きだ、A。もう嘘は吐きたくねぇ」

「は、はい!私もずっと初めてお会いした時から部長が大好きですッ…!」




涙がポロポロと溢れて止まらない。

これが夢見ていた部長の体温、匂い、感触。気持ち悪いですって?今は放っておいてほしい。

ようやく、言えた。私の本当の気持ち。






エレンside



「なに見てんのよ」

「ッ…びっくりした、お前にしては存在感なかったぞ」

「うるさいわね」




仕事の休憩中、食堂で昼飯を食いながら昔のAの写真を眺めていると、突然ルアナが現れた。

危ねぇ…コイツに見られたら一番厄介だわ。
つーか、何も考えず写真眺めてんのも…未練タラタラでかっこ悪いな、俺。

スマホを伏せて置き、目の前に座ったルアナを見ると手ぶらだ。




「んだよ、他にも席空いてるだろ」

「アンタ、Aと別れたって本当なの?」

「……だったら何だよ。お前には関係ねぇだろ、それとも何だ?慰めてくれんのかよ」




一体この方は、どこから情報を仕入れてくるんだ?

俺が肯定するとルアナの表情は一変する。
突然、俺を睨みつけては大きく溜め息を吐く。




「その口ぶりじゃ、エレンが振られたって訳ね」

「お前に睨まれる筋合いねぇけど?」

「あるわよ!」




突然、睨みつけ前のめりになったかと思えば、ルアナは小声で唇を噛み締めるようにボソボソと話し出す。

ゆっくり飯くらい食わせろよ…





「最近、リヴァイさんが素っ気ないのよ。連絡も来ないし…」

「…お前に飽きたんじゃねぇの?」

「アンタの彼女が唆してるのかもしれないわ」

「もう彼女じゃねぇって…つーか、仮にも彼氏だった俺の前でAのこと悪く言うなよ」

「だってッ…あの女さえ居なければ…彼には私に対する気持ちがないの。私はこんなに愛してるのにッ」





これは、ルアナもバーサーカー彼女状態になるのも時間の問題か?と背筋がゾッとした。

そこでふと、部長の言葉を思い出す。
そういや脅されて付き合ってるんだったな、この人たちも。



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設定タグ:進撃の巨人 , リヴァイ , エレン   
作品ジャンル:恋愛
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ああ - ハッピーエンドで終われて良かったです!面白かったです (10月7日 22時) (レス) @page50 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆこ - リヴァイファンにはたまりません!!好きです!! (2022年7月31日 14時) (レス) @page50 id: 88bc64309a (このIDを非表示/違反報告)
美緒ちゃん(プロフ) - 完結ありがとうございました。ハピエンですね。良かったです。次は、甘々シーンを増やしていただけると嬉しい限りです。 (2022年7月18日 21時) (レス) @page50 id: 4f2d722dc2 (このIDを非表示/違反報告)
はてな(?)(プロフ) - 夢梨さん» 夢梨さん、コメントありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです…。完結できるよう頑張ります。最後までお付き合いください🙇🏻‍♀️ (2022年4月19日 18時) (レス) @page47 id: 2bed4e8e7b (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - 書き直される前も書き直された後も面白いです!更新のたびに読んでいたら続きが気になりすぎるので、最近は更新話数をためてから一気に読むようにしています笑😅 完結まで頑張って下さい! (2022年3月28日 21時) (レス) @page46 id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はてな(?) | 作成日時:2021年5月30日 22時

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