私立文スト学園【 短編集】

生物：太宰治 ページ2

A「先生、何してるんですか？」

　生物の先生である太宰先生と補習の約束をしていたので生物室に行くと……

太宰「ブクブク……(見て判らないかい？入水だよ)」

　生物室の隅にある金魚の水槽に顔を突っ込んでいる太宰先生が居た

A「これから補習の約束をしているっていうのに、何で入水なんかしているんですか？後、そ んな少量の水で死ねるんですか？」

　もう、金魚たちがビビッて水槽の隅っこに行っちゃってるじゃないですか……

太宰「ブクブク……(目の前に水があったら入水したくなるのが自 殺愛好家の性ってものだろ う！)」

A「知りませんよ、そんなの。とにかく、補習してください」

太宰「ブクブク……(じゃあ、頭抜くの手伝って。君の異能なら簡単だろう？)」

　確かに、私の異能は流体中、即ち水中のベクトルの向きと強弱を操ると云う能力だけど……

A「先生には異能が使えません」

　先生の【人間失格】は他の異能を無効化する能力なので、私の能力で助けようにも無理である

太宰「おっと。そう云えばそうだったねェ」

A「ハア……」
　
　仕方なく、私は力ずくで太宰先生を水槽から解放させた
　……こんな人が教員やってるなんて、日本の教育委員会は大丈夫かなァ

太宰「フゥ。有難う、Aちゃん」

A「じゃ、補習を……！？」

　急に腕を引かれ、気付けば先生に抱きしめられていた

太宰「濡れて体が冷えちゃったから、しばらくこうして温めてくれないかな？」

A「私も濡れちゃうんですけど……」

太宰「くっついていれば平気だよ。暖を取るには人肌が一番だからね」

A「ハア、仕方ありませんね。その代り、テストで良い点取らせて下さいよ？」

太宰「任せて呉れ給えよ」

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　後日

ナオミ「太宰先生、Aが風邪で欠席だそうですわ」

太宰「あちゃー……」

ナオミ「？？」




A「ゴホッゴホッ…… 絶対、太宰先生のせいだ……」

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アレ、生物教師ノ要素何処ニモナイby駄作者

数学：国木田独歩→←国語：中島敦

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