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『し、失礼します…』


事務所の中は照明のせいか、セピア色に染まっている。


「入れ」


冷たく放たれた一言。


でも辻村先輩はそれに動じず、さっさか入っていく。


「綾辻先生!!また猫のご飯やってないじゃないですか!タヒんじゃいますよ!」


ね、猫?


すると、私の足元に一匹の猫がすりよってきた。


あ、可愛い…


「む?そいつは誰だ」


「新しく綾辻先生の監視役になった日ノ川Aちゃんです」


『日ノ川Aです…宜しくお願いします』


「…ああ」
 

それだけか。


やっぱり私なんかが…


「これからはちゃんと日ノ川さんの言うこと聞いてくださいよ!」


「分かって居る」


「じゃ、私はこれで」



パタン


ドアが閉まり、綾辻先生と二人きりになった。


不自然に脈が早くなる。


『あ、あの……』


「お前」


『日ノ川です…』


「日ノ川君。珈琲を淹れてくれ」


『あ、はい』


いつものように淹れようとしたけれど、私はあることに気づいた。


『(ここ…ティーバックがない!?)』


珈琲だからコーヒーバック?


「どうした?」


『あ、いやあの』


『(言えるわけねえよ!)』


「…」


『?』


「日ノ川君は珈琲淹れられないんだろう?」


『な、何でそれをっ!』


「やはりか」


『……そうですよ。すみませんね』


「そして君は察しが悪い」


『は?』


「辻村君なら『私はメイドじゃありません!』と云っていたが」


『わ、私はメイドじゃありませんっ!』


「手遅れだ……やる」


『??』


手に温かい感触。


コーヒーカップだった。


「飲め」


『あ、ありがとうございます…』


綾辻先生って珈琲淹れるの上手いんだなあ。


私も練習しとかなきゃ。


「(何か勘違いしているが…面白いから黙っておこう)」


.

ちょこっと?宣でn((→←×2



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 綾辻行人 , 文スト外伝   
作品ジャンル:ラブコメ
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沙月(プロフ) - 佐伯先輩がいたら腐女子で会話したい((なんか、辻村さんおっとりしてない?綾辻先生かっこよすぎん?もう、好きです。 (2019年7月21日 0時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
ふうゆず - とっても面白かったです!はぁ…僕も小説欲しいな…うううううううう (2019年5月3日 16時) (レス) id: 77992ccb5c (このIDを非表示/違反報告)
さそりんご - 赤珠(元 チョコうさ。)さん» ありがとうございまあああああす!!完結しちゃいましたけど、また文スト書いたら読んでくれると嬉しいですo(*⌒―⌒*)o (2018年8月29日 0時) (レス) id: 99a0ba4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠(元 チョコうさ。)(プロフ) - 面白かったでえええええす!!!!!! (2018年3月28日 21時) (レス) id: 5fa7fae13e (このIDを非表示/違反報告)
さそりんご@さきいか - 謎さんさん» どぅおわあああ!!!ありがとうございます!!ハッピーエンドです笑 バッドエンドでもよかったんですが、やっぱり幸せになってほしいんでww はい!また作るつもりですので、その時は是非。。。´_ゝ` (2018年3月23日 15時) (レス) id: 62ceed44b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さそりんご | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年9月23日 13時

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