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After…F ページ15

少し照れ臭そうにでもはっきりと、小さく北山が首を振るう。
その行為に、あからさまにホッとする自分。


F「…ふふ(苦笑)」


思わず苦笑い。中々こっちをみてくれない北山。
だったら、と首を傾けて小さく北山を覗き込む。


(…下からのアングルも可愛い…。)


見つけた新しい萌えポイントに自然と零れ落ちる微笑み。クスッと笑ってジロジロと堪能していたら、急に伸びてくる手。
そのままぐいぐいとおれの顔を押してくる。


K「イヤっ。見過ぎ‼///」


イヤイヤと顔を背けてそう言う北山。


(…なんだ、その可愛い感じは。)


F「…っ、///」


これ以上、おれを溺れさせないでくれ。
好きの感情に。


募る好きの気持ち。
伸びた腕を軽く引っ張る。


F「やっとこっち向いた(笑)」


K「…ふじがやがジロジロ見るから。」


遠慮がちに小さく掴んだ指先に自身の指先を絡める。時々、キュッと確かめるように繋がれる指先が凄く愛おしい。


流れる沈黙。けど、心地いい静寂。
きゅきゅっと指先だけが触れる感触。
お互いに絡める指先をジッと見つめる。


K「…メシ、食い損ねた。」


F「…今からでも間に合うよ?」


絡めた指先から目を離さない北山。


F「…きたやま?」


何も言わない北山を不思議に思って、覗き込もうとすればバッと勢いよく上がる顔。
びっくりして少しだけ仰け反る。


F「なに…、
K「好き!///…ちゃんと、好きだからな!」


真っ赤かに両頬を染めて恥じらいながらの不意打ちの告白。
一瞬だけ面食らったように呆然となる。
けど、言われた言葉がじわじわとおれを侵食する。


そんなとこ。
そうゆうとこに…好きが積み重ねられるんだ。


K「…ちゃんと、言ってなかったから。」


F「…うん、おれも。北山が好き…大好き!」





今もこれからも。ずっと。
キミだけが、大好き。






おわり。

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作者名:ちぇり子 | 作成日時:2017年4月24日 2時

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