にー ページ7
赤ずきんが必死に弁解するも、狼は聞く耳を持ちません。
すると、一緒に昼寝をしていた白狼が目を覚まし、赤ずきんを抱きしめました。
これには赤ずきんも言い訳が出来なくなり冷や汗をかいています。
T「あれ?がや来たの?」
F「それ俺の獲物。触んないで?」
T「はいはい。でもさ〜俺の縄張りに入ってくるのいつもみつからだよ?俺から誘わないよ?」
F「…ひろ」
K「こ、これは!ただここの居心地がいいだけで!深い意味なんてないから!あ!そうだ!俺みやたのところに行かないと行けないんだった!せんがそれよこせ!」
せんがから荷物を奪い取り、慌ててその場を離れようとしますが、白狼が抱きしめているので思うように動けません。
そこにイラついてる狼の手が伸びました。
反射神経のいい赤ずきんはスッとそれを交わすと、狼は更に怒ったのかニヤッと笑いじりじりと詰め寄ってきました。
K「たま!またな!俺は逃げる!行くぞ!せんが!」
S「え!?俺!?」
K「お前はおとりに使う!」
S「えぇ!?そんな堂々と言う!?」
K「うるせぇ!さっさと走れ!」
背後にせんがを盾にして走り出した赤ずきんを二匹は追うことはありません。
なぜならばここは二匹にとって庭も同然。
赤ずきんの行き先も知っているから先回りは簡単に出来てしまうのです。
F「ひろもおばかさんだよね」
T「本当に〜。てか逃げられると追いたくなるしね」
F「本当。優雅に狩りでもするわ」
T「暇だから俺もみやたのところ行くねん」
二匹が走り出したことを知る由もない赤ずきんは必死にみやたの元へ向かっていました。
この時点で抜かされていることも知らないなんて可哀想ですね。
必死に狼の元へ向かっていると気付いた時の絶望感はすごいでしょう。
K「着いた!ここだここ!おい!みやた!開けろ〜早く〜」
F「遅かったね?」
K「は!?なんでいるの?」
T「みつやっほ〜」
部屋の中では優雅にお茶を飲んでる白狼の姿もあり、赤ずきんは驚きのあまり固まってしまいました。
M「みつ〜遅かったね?にかが心配して探しに行ったけど会わなかった?」
K「会ってない…」
M「そっかそっか。そのうち戻ってくるよね。みつもお茶にしよう」
F「ひーろ。今夜は俺の縄張り案内してやるからな?」
K「っ!」
夜が恐ろしいと恐怖に怯える赤ずきんでした。
2「俺出番なくね!?」
S「ごっめ〜ん!でも、俺の夢のはずなのに俺も忘れられてるよ?」
おわり
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作者名:ちぇりな | 作成日時:2015年2月24日 1時