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いい大学に入っていいところに就職してほしい、そんな親の願いも虚しく受験に失敗した私。通いたくなかった塾にも通って日付が変わるまで自習をして、寝不足の日々を続けていたのにその努力が実らなかった、それだけで大ダメージを受けた。次の年に頑張ればいいよ、親や友達は言ったけれど、同じように勉強をしてもしまた駄目だったら？そう考えるとキリがなく、全てがどうでもよくなり私は逃げるように祖母の家までやってきた。そのときにできた親との溝はまだ埋まっていない。
きちんと働いてはいるけれど所謂フリーターというやつで、将来の保証なんてどこにもない。大した学歴も資格も特技もない私はお先真っ暗だ。昼はアイスクリーム屋で夜はビールバーの掛け持ち、時給はそんなによくないし、個人経営だからいつ潰れてしまってもおかしくない。
こんなことならきちんと親のいうことを聞いておくべきだった、と今さら後悔しても遅いのだ。
「Aちゃん」
『なーにー？』
「おばあちゃん来月ソウルに住んでるお友だちのところに遊びに行きたいのよ。よかったら一緒に行かない？1人は不安で」
『日帰り？』
「2〜3日泊まろうと思ってるんだけど、お仕事お休みとれそうかしら」
『多分取れるけど…おばあちゃんお友達のところ泊まるんだよね、私ホテル探してみる』
「友達もAちゃんさえよければ泊まりおいでって言ってるけど」
『ううん、それは申し訳ないから大丈夫』
実際は友達じゃなくて私の親に会いに行くんだろう。機械に疎いおばあちゃんが定期的に手紙のやり取りをしていることは知っている。封筒の宛名はおばあちゃんの名前だったけれど、あの字は間違いなく母親のものだった。送り主の住んでいる住所は私の故郷の金浦市ではなかったから、父が力を入れていた事業が成功して引っ越しでもしたのだろう。
『一緒に行くだけ行って別行動でもいいかな、私もソウルに住んでる友達に会いたいし』
冷たいと思われるかもしれないけれど、おばあちゃんは旅行好きで海外にだって1人で行ける。それなのに国内のソウルへの1人旅は不安だなんておかしな話である。唯一連絡を取り続けている友達は本当にソウルに住んでいるし、ご飯くらい行けるかもしれない。それ以外はずっとホテルに引きこもっていよう。いい値段のところにしておけば施設内で退屈せずに過ごせるだろうと、予約ボタンをタップした。
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Kiki(プロフ) - ジュン三原さん» ありがとうございます！番外編考えてみます〜(^〇^)想像しただけで楽しそうなのでたぶん書きます！！！そのときはぜひお読みいただけたら嬉しいです(>_<) (2022年9月28日 18時) (
レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - ありすさん» ありすさ〜ん！いつもありがとうございます(^〇^)推しのンウちゃんですが楽しんでいただけたようでよかったです(;o;)これからもお願いします(>_<) (2022年9月28日 18時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン三原(プロフ) - Kikiさん、完結おめでとうございます!告白のシーンとかジョンウ言いそう言いそうって思いながら読みました。番外編でメンバーに付き合った報告したお話とか読めたら嬉しいです♡無理にとは言いませんが(汗) (2022年9月27日 18時) (レス) id: e151fe0a99 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - Kikiさん完結おめでとうございます〜！！！！今回も素晴らしいお話をありがとうございました！！！！これからも何回も読み返します( ；∀；) (2022年9月27日 12時) (レス) @page44 id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - アラムさん» ドンピシャですか！？めげずに完結できてよかったです(;o;)こちらこそお読みいただいてありがとうございました(^〇^) (2022年9月25日 18時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2021年8月8日 13時
