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Side_JM
高校のクラス内に、決まった友達としかいなくて、その子達としか話さないグループがあった。目立ってはないけれど地味って訳でもない、言うなればどこでもやっていけそうな、正直いてもいなくても特に影響がないような子たちが集まった感じ。そこにAちゃんは所属していた。
目立つ子が嫌いなんだなあって言うのが分かるくらい、他のクラスにいた俺のちょっと派手な友達が遊びに来ると心底嫌そうに顔を歪ませていて最初はいい気分じゃなかった。この先関わることなんてないだろうし、手出しするような雰囲気もないしむしろそんな勇気すら持ち合わせてないだろうから、どうだっていいやって思ってたんだけど。
日直の仕事でいつもより早めに着いたら、廊下にある水道で花瓶の水を変えているAちゃんがいて、そのときの横顔がやたら脳にこびりついて離れてくれなくなってから別の意味でAちゃんをよく見るようになった。落ち着いてそうで実はちょっとおっちょこちょいだとか、消しカスは床に落とさずにきちんとゴミ箱まで捨てに行くとか、ハンカチとティッシュは常に持ち歩いているとか、毎日ココアを飲んでるとか。
俺の親友のことが好き、とか。だからあの子が気に入らないんだってすぐに分かった。あまりにも熱い視線を送っているのに、ジェノはこれっぽっちも気付かないから「きみが入る隙はないよ」って教えてあげたほうがいいのかなってそう思ったこともあったけれどどうもせずにいた。話したこともないやつにいきなり話し掛けられて内容がそれだったら、俺なら一気に嫌いになるし。嫌われるくらいなら無関心の方のがまだマシだ。
Aちゃんが、あの子と一緒にいるジェノの背中を目で追っている後ろ姿を、俺はずっと見ていた。意外と気付かないもんなんだね、まあ、Aちゃんはジェノに必死だから周りなんてどうでもいいんだろうけれど。
都合よくその辺に石でも転がっててそれに躓いてくれないかなあ、そしたら俺が1番先に手を差しのべて俺のことしか考えられなくさせてあげるのに。そんなことを思っている時点で、俺はAちゃんのことが好きだったんだろう。
それに気付いたのは高校を卒業してからなんだけれど。
『すみません、朝予約したんですけど…』
扉から出したどこか自信無さそうな不安げな瞳を見て、このチャンスを逃すものかと思った。
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うー(プロフ) - kikiさん（ ; ; ）ヒロインお疲れさまでした！！！ずっと最高だったんですけど、最後も理想の展開すぎてきゅんきゅんが止まりません（ ; ; ）これから番外編も期待してしまいます…(笑)終わってしまって寂しい感じもしますが、これからも素敵なお話し待ってます！ (2022年12月12日 8時) (
レス) @page44 id: 938e109c39 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - hkrさん» 他の作品も読んでくださりありがとうございます(;_;)ジェミンくんはきっと好きな子に甘いんだろうなって想像で書いてるので最高だなんて嬉しいです(;_;)これからもお願いします〜！ (2022年12月11日 16時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
hkr(プロフ) - kikiさんいつも更新ありがとうございます( T_T)！ 他の作品も大好きなんですけど、今作がもう大大大好きで…♡ ジェミンさん最高すぎます😭 これからも応援してます🤍 (2022年12月10日 1時) (レス) id: fcc5d5eeb6 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - ありすさん» いつもありがとうございます(;_;)自分でもどうなるか分からないのですが楽しんで頂けるように頑張ります！ (2021年8月9日 9時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - うーさん» ありがとうございます！今度からはこのお話中心に更新するつもりなので、お時間あるときにお読みください(^^) (2021年8月9日 8時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2021年6月14日 21時
