やさしい訴え 3 ページ8
あたしは少し安心して泣きそうになった。
皆んなで先生を囲んで心配して見つめる中、先生がゆっくりと目を覚ました。
柊「…ん、」
A「先生っ」
皆んなが柊先生に近づいた。
先生はまだぼーっとした顔であたしの腕の中におさまっている。
凜「ぶっきー、大丈夫？」
凜がそっと声をかけた。
柊「…ああ。
もう大丈夫だ…。悪かったな」
そう言いながら先生はゆっくりとあたしから離れた。
友美「薬が効いてきたの？」
柊「みたいだな…。
ちょっと今日特別に調子が悪いだけだから。
お前ら一々気にすんな…」
先生は机に手を掛けて立ち上がった。
A「でも、今から病院に行った方が…。
すごい苦しそうだったよ」
えみな「そうだよっ！
何かあってからじゃ遅いんだからっ！
今すぐ病院に行くべきだよ」
えみなはそう言って先生の腕を掴んだ。
柊「大丈夫だよ…。
心配かけて悪かったな…。」
先生は腰に手を当てそのまま準備室を出ようとした。
確かに今はさっきよりは良くなったみたいだけど、明らかにあの状態は平気な雰囲気じゃなかった。
凜「ダメだよ。
ぶっきーは病院に行くべきだよ。
部活なんてわざわざ出るより体の方が大事でしょうが」
凜が真面目な顔で先生に言い放った。
友美とえみなは準備室のドアの前に立ち、柊先生がこのまま部屋から出ないように手を前に突き出した。
A「先生…。
お願い……」
あたしは立ち上がり、先生の手をそっと握った。
さっきの柊先生の苦しむ姿を思い出し、あたしは涙が出てきそうで先生の顔を見れず俯くしか出来なかった。
柊「分かったよ…」
やっと柊先生は納得して椅子に座った。
その日先生はすぐに病院に行き、次の日にはいつもと変わらずに普通に学校に来ていた。
あたし達は心配して先生にもっとちゃんと休むべきだと促したが先生ははいはいと、言うだけだった。
あたしは先生の顔をじぃーっと睨むように見つめた。
柊「なんだよ…」
A「…本当に大丈夫なの？」
柊「ああ、問題無い」
先生はあたしの頭をくしゃくしゃと撫で、耳元で“お前が居てくれたら助かった”と囁いた。
あたしは乱れた髪を直しながら複雑な気持ちで先生の後ろ姿を見つめた。
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chelly04(プロフ) - みーさん» かしこまりました！お時間頂くかもしれませんが、お話書かせて頂きますね！ (2019年3月28日 23時) (
レス) id: d1ee8d6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 夢主ちゃんと柊先生の間に子供が出来るのが見たいです!!!!! (2019年3月23日 20時) (レス) id: dea39d2cd3 (このIDを非表示/違反報告)
chelly04(プロフ) - 3aさん» かしこまりました！移行後、お時間頂くかもしれませんがお話書かせて頂きますね！ (2019年3月22日 20時) (レス) id: d1ee8d6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
chelly04(プロフ) - あんず飴さん» 確かにレアでしたね！笑かしこまりました！甘めなお話は苦戦しているのですが、出来る限りの物になるかもしれませんが移行後、お時間頂き書かせて頂きますね！ (2019年3月22日 20時) (レス) id: d1ee8d6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
3a - リクエストなんですけど、律が親戚に赤ちゃんを頼まれて学校に連れていくお話がみてみたいです。お願いします！ (2019年3月22日 6時) (レス) id: ad52702071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chelly04 | 作成日時：2019年2月16日 22時
