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Aside
あれから10分後、スーパーへ着いた。この暑さだからか人が妙に少ない。
『うどん、どこかな。』
そう呟きながら歩いていると、声が聞こえる。
「あっれーAじゃん。」
…大っ嫌いな、二度と聞きたくなかった声が。
「お前何で学校来てねぇんだよ。」
「明日から来いよ?来なかったら…どうなるかわかってるよな?」
怖い。逃げなきゃ。そう分かってるのに足が動かない。
「おい、聞いてんのかよ。」
あぁ、あの頃の記憶が蘇ってくる。
「なんとか言えよっ!!」
そう言って私に手をあげる。もう、どうでもいいや。
?「何やってんの?」
いつまでたっても体に痛みはなく、初めて聞くとても優しい声。
私は瞑っていた目を開け、声のする方を向く。
ふわふわとした雰囲気の男性。
気がつくと彼奴は居なくなっていて、心配そうに私を見つめる男性。
?「大丈夫でしたか?」
『…ぁ、ありがとうございました。』
声を振り絞って言う。大分かすれた声になってしまった。
?「いえいえ。さっきの人は居なくなったのでもう安心してください。それでは。」
凄いな。かっこいい。本当に漫画から飛び出してきたヒーローみたいだ。
まだ震えている足を無理矢理動かして、うどんをかごに入れて、レジに向かう。
あいつの声、聴きたいな。
…早く帰えろ。
*****
さて、このふわふわな雰囲気の男性は誰でしょう?
いつも読んでくれてありがとうございます!
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*マカロン* - コマさん» ほんとですか!?自分は文才ないなぁって思ってたので、そんな風に言ってもらえて超嬉しいです! (2020年4月15日 20時) (レス) id: 1ba2ffc8c9 (このIDを非表示/違反報告)
コマ - *マカロン*さん» マカロンさんの文才が凄いので読んでる側としても凄く読むやすく、理解しやすいです! (2020年4月15日 15時) (レス) id: 6b60627249 (このIDを非表示/違反報告)
*マカロン* - コマさん» そんな感じです!私の先輩のイメージにぴったりです!先輩にムカついて頂けるのは話の内容がちゃんと伝わっているようで嬉しいです笑 (2020年4月13日 20時) (レス) id: 1ba2ffc8c9 (このIDを非表示/違反報告)
コマ - 多分こんな感じ…先輩「これって運命の出会い!?私の王子様が天月さんなんて!?」…マジふ○っきゅ (2020年4月13日 18時) (レス) id: 6b60627249 (このIDを非表示/違反報告)
*マカロン* - 恋花レンカさん» ありがとうございます!このお話の続きを楽しみにして下っているなんて凄く嬉しいです。また恋花さんのコメント読み返して頑張ります! (2020年4月12日 8時) (レス) id: 1ba2ffc8c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*マカロン* | 作成日時:2019年5月19日 3時