なんだかんだ、君だけ《３》

１０９.《Ki》 ページ9

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〜Hiromitsu Side〜





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宏「……っ、はぁ」





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やっと着いたわ、Aん家


サッカー部のクリパが予定より長引いちゃって、そっから全力ダッシュ



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同学年だけの集まりだったらすぐ帰ってたけど

先輩もけっこう来てたから抜けるに抜けられねーし




それでも隙を見て帰ろうとしたら

『北山、最後までいろよ』って絡まれちゃった




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A、しょげてたりする？

マジAに悪い事しちゃったな……って思いながらインターフォンを押すと




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玉「ミツー！ メリクリ〜！」




横「メリーークリスマスっ！」




宏「……？！」




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なぜかそこには玉とか横尾さんがいた




しかも真っ赤なサンタの格好で

テンション高めに肩まで組んじゃってる



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……あれ？

家まちがえた？


じゃあここは誰の家だ？！



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表札を確認して

辺りをキョロキョロしてみたけど



やっぱりここはAの家だった




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宏「……メリクリ。 何でいんの？！ てか、Aは？」




玉「奥にいる〜。 なんかね、恥ずかしいから一旦部屋に隠れるんだって。 ふふ」




宏「は？ なんで？」




横「それは見てのお楽しみだよ」




宏「なにそれっ。 てか玉の顔すげー赤くね？ どうした？」




玉「そうなんだよね、急にキモいくらい赤くなっちったわ。 Aの部屋が暑いのかなぁ、多分」




横「そう？ 俺はちょうど良かったけど」




玉「マジか！ 俺だけ？！」



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……色々とまだ状況を理解できてないけど



玉がめっちゃ顔赤いのと

Aが部屋に隠れるほどの理由があるのは明確だ




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横「じゃあ、後はどうぞごゆっくり」




玉「ごゆっくり〜って事で俺らは退散するね。 お邪魔しました」




横「お邪魔しました！ じゃあまた」




宏「お、おう」




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出て行っちゃった２人


何でAの家にいたんだろう……という謎を残して




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