なんだかんだ、君だけ《３》

１３１.《Ki》 ページ31

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〜Hiromitsu Side〜





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宏「……マジでまたバイト始めんの？」





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温泉旅行から帰ってきた次の日



今日は午前で部活が終わってAと会うことにしたんだけど

昨日から俺のモヤモヤは積もるばかり



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夕方からさっそくバイトのAはメイクまでしちゃってて

淡い色のモコモコしたやつとか服もちょっとオシャレで


……なんなら旅行の時より気合い入ってねーかって思うんだけど




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「するよ〜！ 誘われちゃったから」




宏「いや、そこは断りゃいい話じゃん」




「断る？ なんでよ」




宏「それは……アレだ。 色々あんじゃん」




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A、あの店長がお前をどんな目で見てんのか知らないだろ？





どういう訳かそいつのタイプなんだよ、Aの顔が


なのにまたそこに戻るって危なすぎるじゃん

話すらして欲しくないんだけど〜



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「色々って何もないんだけど？ 部活入ってないから時間あるし、玉ちゃんも困ってたし」




宏「……それ玉に頼まれたのが嬉しいだけだろ」




「なにそれっ。 違うもん」




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わざとらしく頬を膨らますA


玉からウインクされたの見てたし？

A嬉しそうだったし？



……まぁ、でも玉から言われた時はAの判断に任せようと思ったしバイトやりたいなら仕方ないけどさ


ちょっとすんなりすぎねーか

即答すぎねーかって思ったわけ



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宏「ふーーーん、ならいいけど。 ……って訳じゃないけど」




「なにそれどっち？」




宏「良くない」




「良くない？ 全然分かんないんだけど」




宏「んーー、バイトは良いけど……店長とはあんまぺちゃくちゃ話すなよって話」




「え？」




宏「変に仲良くなって辞められれなくなったら次こそ困るじゃん。 Aの場合、マジで卒業できなくなるって(笑)」




「え〜、それはやだ！！」



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冗談っぽく言ったら焦るように言い返してきたA


ふふっ、ちょっとは効果あった？なんて

すげぇ遠回しだけど



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