なんだかんだ、君だけ《３》

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「は、はろーー」



「Hello！」





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『Helloって挨拶して後はまぁ、分かんなくてもとりあえず笑ってればノリでいけるって』っていう宏光の指示の元、


とりあえず言われた通り挨拶から始めてみると笑顔で返してくれた外人さん




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１９０センチくらいありそうなくらい背が高くて



スーッと通った鼻筋も

彫りの深い平行な二重まぶたも

透き通ったブルー色の目も

細胞が透けて見えそうなくらいに白い肌も



見上げたまま止まってしまうほど綺麗だった




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「Nice to meet you.」




「えっと……ないすとぅみーとぅーとぅー？」




「OK. That's Right！」




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その後は、何か長い英語をペラペラ言ってる外人さん


何話してるか理解できない私は、あはは〜ってただ笑ってて

でもあっちもOKとか言って笑ってくれて



よくわかんないけどこれがノリ？



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座ってる宏光の顔を見ると

"ほらな。もっと話せ"って口を動かしては満足そうに笑ってた


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いやいや、もっと話せって何を！？




そもそもこれって無茶ぶりすぎない？

私が勉強できないの知ってるくせに！



……でも負けたから仕方ないか




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こういう時に話せる英語って何か……と頭をグルグルさせたけど

私のこの頭じゃ何も浮かばななくて



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えーーっ、どうしよう

困りながら視線を上にあげると



コックさんは胸元の大きなポケットから何かを取って私に差し出して来た




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「……えっ、薔薇？」



渡されたのは１輪の赤い薔薇




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あ、話しかけてくれた人に配ってるのかな？もしかして

センキュー！ってお礼を言いながら宏光のいるテーブルに戻った




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