なんだかんだ、君だけ《３》

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バスに乗って２時間後

着いた先は海が見える眺めの良いバス停




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「宏光！ 綺麗だよ！ 海！」




宏「ほんとだ〜……」




「ちょっと(笑) 目半分開いてないよ、宏光」




宏「んあ……っ？」





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あの後



目を覚ます事なく、ずっと寝ていた宏光は

私が起こしてからもまだ寝足りなそうだった



今だって欠伸をしながら目を擦っている




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寝起きの宏光ってなんか子供みたい



というか、年を取ってもずっと変わらないんじゃかなって思う




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宏「眠すぎてフラフラするわ〜。 やべー」




「じゃあ手繋いであげる」




宏「ふーん。 ……うわっ、Aの手冷た。 こりゃ体温ドロボーだな(笑)」



「いーじゃん。 宏光が寝てる間ずっと肩貸してあげた分って事で。 あれで肩凝ったんだからね？！」




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そう意地悪っぽく言ってみる



寄りかかられてるのは嬉しかったけど

宏光の寝顔も可愛かったけど

こっそりスマホで写真撮っちゃったけど




肩が凝ったのは事実だ




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宏「すまん。 Aの肩の高さとか硬さがちょうど良くてさ〜。 俺が寄りかかりたくなる人って他にいないと思うわ」




「……褒めれば良いと思ってるでしょ〜？」




宏「なんだよ、バレてんの？(笑)」




「バレるよ(笑)」





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……こんな調子だけど温泉デートスタートです




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