なんだかんだ、君だけ《３》

１１５.《Ki》 ページ15

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〜Hiromitsu Side〜





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クリスマスの次の日


部活終わりに玉と遊ぶ約束をしていた




ジャージのまま待ち合わせの駅前に行くと





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玉「やっほっほー。 ミツ〜」




宏「おう。 ……すげーオシャレだな、玉」




玉「そう？ いっつもこんな感じよ、ふふ」





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濃いグレーのロングコートと

大きめのハット

黒縁の伊達メガネ


……と、どっかのモデルみたいな玉がいた



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こんなオシャレな男の隣が

ジャージ着てる部活終りの男って浮いてね？って一瞬思ったけど


まぁ、着いちゃったから仕方がない




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玉「おお！ そのピアス良いっすね〜。 めっちゃ似合いますよ〜」




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歩き出すと視線を感じて



横にいる玉がふにゃふにゃ微笑みながら

ピアスをチョンチョンっと触っている




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宏「玉が選んでくれたんでしょ？ Aから聞いた」




玉「……はっ、A」




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Aにしてはセンス良いなぁとは思ってたけど

どうやら玉が選んでくれていたらしい




『この間、玉ちゃんと一緒に帰って宏光達とばったり会った時あったでしょ？ その時』って




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玉「……わ、わ」





宏「どうした？ 目大きくしてっけど」




玉「いや、ちょっと思い出しちゃって。 ……あ、サンタさん見た？ Aのサンタさん」





宏「見たけど……玉も見たんだろ？」





玉「俺はチラッとね、ほんとにチララーっと。 ワッターはもっとガッツリ見てたよ」





宏「おい。 てかまた玉顔赤くない？」





玉「あれっ？ マジか。 最近ね、暑がりさんなっちったわ俺。 代謝が良いのかもね、ふふ」




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そんなに気にしてる様子もなく顔を火照らせている玉




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