なんだかんだ、君だけ《３》

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寒い風が吹き抜ける暗い外で



私と玉ちゃん

宏光と千賀くんが向かい合っている




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「ごめん、宏光！ 変な事は何もないから！」




宏「ふーん？」




「た、たまたま、玉ちゃんに会って！ たまたま送って貰っちゃったの。 本当にたまたまだから！」




千「めっちゃ、"たま"ばっかじゃないっすか。 そこまで言われると逆にアリっすね(笑)」




玉「んははっ、玉ちゃんだけにね(笑)」




宏「……」




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笑ってる千賀と玉ちゃんと真顔の宏光

下向いていて、どこか不機嫌そう



うぅぅぅ、怒ってる？と見つめていると




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玉「ミツ、マジで心配するような事は何もないよ。 でも嫌だったなら、もう送ったりとかしないから。 ごめんなさい」





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いきなり目の前に立ったかと思うと

深々と丁寧に頭を下げている玉ちゃん



ええ？どうして玉ちゃんが？！

私の買い物に付き合ってくれた上に送ってくれた玉ちゃんの優しさをあざで返してしまった気持ちになった



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宏「……んなガチで謝るなよ。 Aを１人で帰らせないでくれて感謝してる。 玉、ありがとな」




玉「ほんとに？ あとでAにお仕置きしない？」




宏「しない、しない」




千「キタミツさん、かっけーっすわ。 まじリスペクトしてます！」




宏「お前はやめろ(笑)」




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その後は


わちゃわちゃ、和気あいあいとしていて



知らない間に仲良くなっている千賀くんと宏光の笑い声と

玉ちゃんと宏光も楽しそうに話していた



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そんな雰囲気のまま

「んじゃ、おやすみ」って皆で別れて



私も家に戻ろうとすると、グイッと宏光に腕を掴まれて




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宏「お前はこっち」





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耳元で低く囁かれた




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