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〜Taisuke Side〜




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千「すげえ! 凄すぎて笑える(笑)」



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休憩室に1番近いセット面のお客さんの髪がちゃんと染まっているか、

髪を触ってチェックしていると




休憩室から千賀のデッカイ笑い声がした




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……あれ?


千賀って1人で休憩じゃなかったっけ?

え、もしかして独り言?

どうしよ、千賀おかしくなっちゃった?!




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ハラハラしながら

消毒室でヘアカラー用のハケをカップを洗っていると


休憩室から出てきた千賀が俺の元に向かってきた




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千「横尾さんから差し入れ貰ったよ。 今日の月末会で食べてねって伝言付きで」




太「マジか! いっつも作って貰っちゃって悪いな」



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差し入れを貰ったのがよっぽど嬉しいのか

月末会が楽しみなのか


すげえニコニコ笑顔な千賀




そんな今日イチの笑顔を見ながら


まず第一に俺が安心したのは

あれは千賀の独り言じゃなかった事ね(笑)



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千「ローストビーフとか豚肉のハムとかクオリティ高いのばっかでさ! 後で見てみて」




太「分かった。 俺もわたに会いたかったわ」




千「あ、今来たのはAちゃんだよ。 横尾さんに頼まれたんだって」




太「え? A!?」




千「うん。 めっちゃでっかいバッグに入れて持って来て来てくれ……」




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太「ごめん、千賀! ちょっと行ってくるわ」




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普段なら本当に忙しい時にしかしない、

洗いっぱなしの道具を流しに置いたまま




急いで休憩室から外に向かった


頑張って走ったらAに追いつくかな……




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何でAを追いかけているかと言うと




いつもだったらこういう差し入れは渉が直接持って来てくれて

休憩室の冷蔵庫に入れてくれていたから




それが急にAに頼んだって事は


俺とAが付き合ってる事を渉が気付いてるって事だ



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渉の事だから、それを知った上でわざわざ気を遣ってくれたんだと思う


だから俺もそれを水の泡にはしたくない



今日の月末会、Aにも参加して貰おうって



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作者名:しょーみつしょ。 | 作成日時:2018年10月12日 12時

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