美容師の太ちゃん☆ 【２】 (ページ44)

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～Yuta Side～

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北「はい。醤油ラーメンと味噌ラーメンね」

宮「おー！キタミツ、ありがとう」

玉「あざーす」

北「おう。ごゆっくり」

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営業後に宮田に誘われて飯食いに来た

なんだかんだ安定のみっくんラーメンだよね

今日は結構混んでるみたいでミツもバイトさんもバタバタ動いてる

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宮「いやー、本当にびっくりですな」

玉「……んね」

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ラーメンの湯気で早速汗をかき始めている宮田が

何の話題に驚いているのかすぐに察した

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今日ね、ガヤから報告があって

ガヤとAちゃん、昨日からお付き合いする事になったんだって

何だかんだあっという間だったよね

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振り返ってみるとこの短期間に色々あったなぁ

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ＣＤショップでガヤに振られた次の日のAちゃんとばったり会った日から

Aちゃんと、ちょっとずつ仲良くなって

車に乗せたり、一緒にハンバーガー食べたり

モデルさんお願いして、

一緒にコンテストを乗り越えて

月末会でべろんべろんさんになったAちゃんがガヤに２度目の告白をした時は

危うく公の場の場で振られそうだったし

……まぁ、そんなの可哀想すぎて俺が見てられないから

２人に割って入ってAちゃんを家まで送ってあげたりもして……って

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玉「……っ」

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……何でだろう？

ガヤとAちゃんの事なのに

俺の事ばっか浮かんで来くるのは

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宮「２人の雰囲気って言うの？そんな気はしないでもなかったけどさっ。ねぇ、玉……ってえええ？！」

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オドオドしながら俺の顔を覗き込む宮田

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……うわっ

最悪、見られたじゃん

宮田に気付かれたくなかったのに

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……涙目になってる所なんて

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宮「どどど、どうしたの！？玉」

玉「うっさい。どうもしてない」

宮「いや、だって……！泣いてんじゃん！」

玉「は？泣いてねーし」

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ほんと意味わかんない

……自分が

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だって、何これ……？

何で視界が滲んでくの？

……でもね、誤解しないで貰いたいのは

泣いて"は"いない！

涙は落ちてないもん

これは涙目！

……かろうじて

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