美容師の太ちゃん☆ 【２】 (ページ5)

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～Taisuke Side～

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玉「良かったね、Aちゃん。ガヤに褒めて貰えて」

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Aの着ているシャツワンピースは流行りのもので

よくファッション雑誌にも似ているものが載っていた

月末会の時もそうだけどAって意外とこういう大人っぽい格好が映える

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A「私が褒められたって言うより玉森さんがプレゼントしてくれた服が可愛いからですよ」

太「何？玉が買ってあげたの？」

玉「まぁね～。似合ってたから」

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……へぇー、

ご飯とか奢る事はあると思うけど

玉が女の子に何か買ってあげるって珍しいな

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いつもの俺だったら迷わず

"Aのために買ってくれてありがとな"

そう言っていただろう

……だけど

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太「Aに買ってあげるより、連絡取ってる女の子に買ってあげた方が喜ばれるんじゃない？」

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口から出た言葉は"いつもの俺"じゃなかった

びっくりした表情の2人を見て

……言ってしまったと思った時にはもう遅くて

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玉「……何それ。喧嘩売ってる？」

太「女弄んでる奴がAまで巻き込むなって」

玉「それガヤの立場で言えんの？」

A「ちょ、やめて下さい！太ちゃんも玉森さんも！」

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顔を見合わせる俺と玉

すぐにAが止めに入ってくれたお陰で

胸ぐらを掴んだりとか殴り合いとか

そういうのにはならなかったけど

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きっとAはただ純粋で

俺達の会話の意味を分かっていないと思う

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月末会の日、最後にAを送ってあげたり

コンテストのモデルに選んだり

Aを見る時の愛おしげな目とか

最近の玉を見て薄ら勘づいてはいたけど

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俺の言った"巻き込む"というのは

玉がAの事を好きっていう意味だから____

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