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太「おぉー。 ゆっくりだけど動いてる感じワクワクするね」
A「うん! 眺めもすっごい綺麗!」
太「……どれどれ?」
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窓から外を見ていると私の横に体を近付ける太ちゃん
目で感じるのは、鼻が高い綺麗な横顔
鼻で感じるは香水の妖艶で……上品な甘い香り
今日1番近い距離に頭がクラクラしそうになる
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再び外を見ると少しずつ上がっていく目線
ビルやマンション、遠くの山までだんだんと見える景色が広がっていく
そう、ここは観覧車
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しかもみっくんと里奈が「2人で乗りなよ」って口を揃えて言うものだから
太ちゃんと一緒に乗ることになったんだ
……なんて贅沢なんだろう、私
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太「あ! Aの家、見つけたよ」
A「え! どこ?」
太「山の下の方に赤いマンションあるじゃん。 そこから右に視線を動かしてみ?」
A「……あ! 本当だ!」
太「ね。 あと俺ん家は……」
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太ちゃん、見つけるのが得意なのかな?
私の家や太ちゃんの家、通ってた学校、Toxxxic……
色んな建物を探して遊んだ
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そんな事をしているうちに、頂上
刻々と過ぎていく時間
この観覧車の1周にかかる時間が20分だから残りは後10分もないのか……
……それにしても
ずっと謎だった事が1つある
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A「ねぇ、太ちゃん」
太「ん?」
A「なんで……私が観覧車乗りたい事分かったの?」
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"観覧車に乗りたい"って確かに思ってはいたけど
そんな事一言も言ってないのに見透かされていたんだもん
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太「あははっ、気になる?」
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そう言いながら白い歯を見せてケタケタ笑う
目を見つめたままコクンと頷くと
ニヤッとした意地悪な笑みを見せる、太ちゃん
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太「どうしよっかな〜。 知りたい?」
A「知りたい!」
太「じゃあさぁ。 この観覧車が着くまでの間、ひたすら質問し合うってどう?」
A「質問し合う?」
太「そう。 こういう2人っきりの密室でしか聞けない事とかあるじゃん」
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……何それ!最高じゃん!
朝のみっくんへのサプライズやら
すごい楽しそうな事考えるなぁ、太ちゃんって
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作者名:しょーみつしょ。 | 作成日時:2018年10月12日 12時