美容師の太ちゃん☆ 【２】 (ページ36)

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里「最高！」

北「俺、意外と絶叫系大丈夫かも～」

里「乗る前ビビってたのにね？」

北「あれはビビってるフリだっつーの！(笑)」

里「えー、嘘だ！(笑)」

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最初に乗ったのは

一番人気のジェットコースター

絶叫系が得意な方ではない私は

3回くらいあった急降下でヘトヘト……

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A「……はぁ。生きてて良かった」

太「ふっ、Aすげえ叫んでたよね(笑)」

A「だって！怖いじゃん！」

太「うん、怖い怖い。あれは怖かったよね」

A「……思ってないでしょー(笑) いーもん、無理に共感してくれなくてもっ」

太「あはは(笑) ごめんな？拗ねんなって」

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オシャレなダメージジーンズに夏らしいTシャツが青空に映えるくらい

涼しげに笑ってる太ちゃん

……うぅぅ、絶対馬鹿にしてる……！

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乗る前は一緒に「俺もそんな得意じゃないよ」なんて言ってたのに

始まった途端

叫ぶどころか笑ってるんだもん、ずっと

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もうその笑顔には騙されないだから……！

次乗るなら絶叫系じゃなくてもっとゆったりしたのがいいなぁと思いながら

優雅に動いている観覧車を見つめていると

不意に太ちゃんの大きな手が私の頭に近付いてきた

ええ？！何？！

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太「Aの髪グチャってなってる」

A「……あ、ありがとう」

太「ん」

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髪型を手櫛で直してくれた美容師の太ちゃん

……びっくりしたー！

一瞬、頭撫でられるかと思っちゃったじゃん！

なんてあるはずもない期待をしてしまった自分が恥ずかしい

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太「ジェットコースターさー、」

A「ん？」

太「A苦手なのに、よく頑張りました」

A「……！？」

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こ、これは想像が実写化したの……？

突然の太ちゃんの行動に胸がうるさい

だって、本当に頭なでなでされちゃったんだもん……！

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